羽生善治九段に勝利。次戦は渡辺明三冠との天王山の戦い

第78期A級順位戦5回戦(主催:朝日新聞社・毎日新聞社)が11月14日に行われ、広瀬章人竜王が羽生善治九段に勝利し、成績を4勝1敗としました。

羽生九段の角道オープン四間飛車に対し、広瀬竜王は居飛車左美濃で対抗しました。広瀬竜王が戦端を開くと、羽生九段も強く反発。盤面中央での小競り合いの後、双方の銀の働きに差が出ました。羽生九段の銀が狙われる立場に、広瀬竜王の銀は羽生銀を狙う立場になり、形勢は広瀬竜王良しとなります。

その後、無事銀を入手した広瀬竜王は、その得した銀を活用した電光石火の寄せを決め、銀得からわずか18手後、83手で勝利を収めました。

今期のA級順位戦は渡辺明三冠が5勝0敗で首位を快走中。それを1敗で広瀬竜王、佐藤康光九段(まだ5回戦を消化していないので現在3勝)が追う展開です。しかし佐藤九段の1敗は渡辺三冠から喫したもので、すでに挑戦は自力ではありません。

次の6回戦で広瀬竜王と渡辺三冠の直接対決が行われます。ここで広瀬竜王が勝利すれば名人への挑戦権争いは混戦になりそうですが、敗れると一気に渡辺三冠が駆け抜けそうな雰囲気もあります。今期A級の天王山の戦いと言っても過言ではないでしょう。

豊島将之名人を挑戦者に迎え、3連敗で後のない竜王戦第4局。勝ったほうが挑戦権を得る藤井聡太七段との王将戦挑戦者決定リーグ最終局。そしてA級順位戦。広瀬竜王の負けられない戦いは続きます。

広瀬章人竜王