テレビ東京が、民放初の赤ちゃん向け番組『シナぷしゅ』(12月16日~20日 7:35~8:00)を放送することが31日、明らかになった。

  • 開一夫教授

同番組のメインターゲットは0~2歳の乳幼児。NHKで『いないいないばあっ!』を制作しているが、民放としては初めての試みとなる。「赤ちゃんにテレビは見せない方がいい」と一律に思われている傾向がある一方で、スマホでは玉石混交の動画を見せている現状に疑問を持った同局社員が「赤ちゃんにも良質な動画コンテンツを提供したい!」と、立ち上がったという。  

プロジェクトは子育て奮闘中の社員たちが集まって始動。制作局だけでなく、アナウンス部やビジネスセクションからパパママ社員がプロデューサーとして参加し、それぞれが「自分の子供に見せたい」と思えるコンテンツを開発する。さらに放送だけでなくYouTubeでの展開につなげていく。

番組は大ヒット絵本『もいもい』を手掛けたことでも知られる、東京大学赤ちゃんラボが監修。乳幼児の発達メカニズムやメディアの人間への影響を日々研究している開教授の意見を反映させていく。知育クイズやスケッチモーション、英語あそび、シナぷしゅダンスなど2分程度のショートコンテンツで番組を構成し、見ている赤ちゃんが一緒に体を動かして“参加”できるようにする。

飯田佳奈子(コンテンツ統括局 編成統括部) コメント

昨年出産し子育てをする中で、テレビマンでありながら子供をテレビから遠ざけてしまうジレンマに悩みました。動画であふれかえった現代、子育ての場にも良質な動画があってしかるべきなのに、これまで民放では視聴率の対象外である0-2歳児向けのコンテンツを制作してきませんでした。日本の未来を担う赤ちゃんに、テレビ局として、胸を張ってコンテンツを届けたい!と、職場復帰してすぐに書いた企画書が形になり嬉しいです。日本の総シナプスが増えるように、頑張ります!

工藤里紗 (制作局 CP制作チーム) コメント

小2のやんちゃ小僧と遊びにケンカに恋愛に勉強にとドラマチックな生活を送っています(笑)
「多様性、色々あって色々いい」という時代の割りには、子育ての話になると、これが出来なきゃ!これはダメ!と「ママパパ総評論家」になりがちな不思議なニッポン。子供への刺激や学びに正解はなく、番組も敢えてバラバラな、でも一つ一つに想いを込めたコンテンツをお届けします。
ながら見、ネットで部分見、好きな形で楽しんで頂けたら嬉しいです。ちなみに、ほぼ手弁当番組の為、絶賛一緒に作ったり、盛り上げてくれる方のお声がけもお待ちしています(笑)。

岡林曜子 コメント(アニメ局 ビジネス促進部) コメント

番組を見た赤ちゃんの顔が、“発見の喜び”と“探求心の芽生え”で「ぱあっ」と輝く瞬間が見たい。赤ちゃんの視野・世界・可能性を広げ、大人になって自分の人生を歩み出したときに、自ら考え、感じ、幸せを掴む力をつけてほしい、そんな思いを詰め込んだ番組です。
赤ちゃんのための番組だからこそ、普遍的なテーマをしっかりと描き、いのちや生き物への親近感の土台を作るコンテンツも盛り込みたいと思います。ぜひ親子でお楽しみください!

松丸友紀(総合編成局 アナウンス部) コメント

私自身、手探りで育児しながら日々奮闘している一児の母です。赤ちゃんはベッドがいいの?布団がいいの?そんな疑問から始まり、赤ちゃんにテレビやスマホの動画はみせていいのかといった悩みを夜な夜なネットで必死に検索している自分がいました。そうです。お父さんお母さんは必死なのです!そんな張り詰めた空気をぷしゅ〜と抜きながら、赤ちゃんにたくさんの楽しい刺激をお届けしてシナプスがぷしゅぷしゅと活性化するような番組作りができたらと思っています。皆さんと気持ちを共有できたら嬉しいです。

高橋弘樹 (制作局 CP制作チーム) コメント

子どもが2歳なのですが、ふだん子育てにおいて、どんな局面でもいかに「子どもにウケるか(笑わせられるか)」を基準に行動しているので、そこで身につけたノウハウを、自分の担当するコーナーに詰め込めたらなと思っています。
ごねた時も、いやなことをしなきゃいけない時も、大抵笑わせてしまえば、あとは勢いでなんとかなると思います。「笑わせる育児」で、子どもの感情を豊かにし、好奇心をのばせるようにトライしてみたいです。