俳優の木村拓哉が、フジテレビ開局60周年特別企画ドラマ『教場』(来年1月4日・5日21:00~)で演じるビジュアルが30日、公開された。

  • 『教場』ポスタービジュアル=フジテレビ提供

長岡弘樹氏の同名小説が原作の同ドラマは、木村演じる警察学校のカリスマ教官・風間公親が、極限状態を生き抜く生徒それぞれのよこしまな思惑を暴いていくミステリー。原作で、風間のビジュアルは「冷厳な白髪教官」「どこか焦点が定まらない双眸(そうぼう)」と表現されているが、今回、白髪で色のついた眼鏡をかけ、手には白手袋を持ち、肘をたて指を組んでたたずんでいる木村の姿が公開された。

木村が俳優として白髪で演技をするのは、今作が初めて。顔の右側には影が落とされており、その全貌は明らかになっていない。しかし、よく見ると原作で「義眼を思わせる」と表現している右目も、わずかに確認することができる。

このビジュアルは、中江功監督をはじめ、ヘアメーク担当やスタッフと木村とで何度も話し合いを重ね作り上げたもの。よりリアリティーのある白髪の表現を探るため、髪の毛のブリーチや白髪に染めることなど、いくつもの選択肢を探り、木村自身もすぐにオーダーに対応して臨むほどの気合の入れようだったという。

ヘアメーク担当によると、参考にしたのは原作『教場2』の書影。その書影には風間の後ろ姿が描かれており、髪の毛の生え際は白髪だが他の部分は黒髪も多くある。すべてを白一色にするのではなく、黒を残す事でより原作に近い“風間公親”を表現した。

木村は、自身のビジュアルに関して、「撮影現場に来られた一般の方が『今日木村拓哉が来ているってどこにいるの?』と言っている横に自分がいました(笑)。それくらい分からなかったんじゃないかなと思います。普段との見た目のギャップがあったのかもしれないですね。本編のできあがりが本当に楽しみです」と、その変貌ぶりに本人も驚きつつ自信を覗かせた。

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