――重次の出番で、特にお気に入りシーンを挙げるとすれば、どれになりますか。

目的を果たすことができなかった重次が、武士として"責任を取る"ところがあります。ここは役者として一度はやってみたかったシーンでしたから、気持ちが入りました。ここは撮影スケジュールの中でも、最後に撮ったシーンなんです。メイキング番組だと、山本さんがオールアップを迎えたところで終わっているのですが、あの後、俺の撮影がまだ残ってるんだよなあ……なんて思っていました。

――『GOZEN』そして『BLACKFOX: Age of the Ninja』と、続けざまに2本の時代劇映画に出演された久保田さんですが、これからも時代劇に出演してみたいと思われますか?

それはもちろん。僕としては、刀などの得物を手にして立ち回るアクションが好きなものですから、時代劇もどんどんやっていきたいです。小学生のころなんて、下校するときはいつも草や枝とかを持って振り回していましたし(笑)。子どものころのそういう体験が、いまに活きてきたと言えますね(笑)。

――久保田さんの目力の強さ、そして身体能力の高さを活かした魅力的な時代劇アクション作品がもっと見たいですね。

これまでも舞台で刀を持った経験がありましたが、今回のように映像作品でこれだけの刀による立ち回りをやったのは初めてでした。刀で斬り合うとなると、1人で大勢を相手にするのが楽しいんです。向こうからバッタバッタと斬られてくださいますから、気持ちがいいですよ。

――久保田さんが大勢の相手をバッタバッタとやっつける『暴れん坊将軍』のような作品はいかがですか?

僕が演じると、違った"暴れん坊"になってしまうかもしれませんね(笑)。

――今後、時代劇で演じてみたい役柄には、どんなものがありますか?

「人斬り以蔵」なんていいですよね。僕としては、日ごろから堂々としているキャラクターではなく、闇に活きる「隠密」のような方向性が向いていると思っています。そういう点では『必殺仕事人』などにも、ぜひ挑戦してみたいです。

――この場で坂本監督にひとこと、メッセージをお願いします。

いつも作品にお呼びいただき、ありがとうございます。坂本監督の作品はいつも、芝居やアクションにこだわりを持たれて、自分を発奮させてくれます。また次の作品でもご一緒させていただければありがたいです。

――最後に、『BLACKFOX: Age of the Ninja』のおすすめポイントをご紹介してください。

山本千尋さんを筆頭に、女性キャスト陣の美しさにご注目ください。外見の美しさだけでなく、内面からあふれ出る魅力を坂本監督が引き出してくれています。ぜひたくさんの方たちにご覧いただきたいです。

(C)PROJECT BLACKFOX Age of the Ninja