日本マーケティング学会は10月20日、「日本マーケティング本大賞2019」を発表した。同賞は、2018年4月1日~2019年3月31日に日本で出版されたマーケティング書籍(翻訳本を除く)を対象に、同学会の会員が投票形式にて選出したもの。2019年は6作品がノミネートされ、2次投票の結果、大賞1作品、準大賞2作品が決定した。

  • 『1からのデジタル・マーケティング』(税別2,400円)

    『1からのデジタル・マーケティング』(税込2,640円)

マーケティング本大賞に選ばれたのは、『1からのデジタル・マーケティング』(編著者:西川英彦氏・澁谷覚氏/碩学舎/票数60: 税込2,640円)。推薦理由については、「理論と事例をセットにしたわかりやすい構成によって変化の速いデジタル・マーケティングのマネジメントを網羅的に提示した、実務的な示唆を多分に含む良書である。(中略)デジタル・マーケティング初学者にとって良質の入門書であるだけではなく、マーケティングに関わる者にとって必携の1冊といえる」と説明している。

準大賞1作品目は、『右脳思考』(著者:内田和成氏/東洋経済新報社/票数56: 税込1,760円)。推薦理由については、「従来重視されてこなかった経験や勘の使い方が、実務的な事例によって詳しく解き明かされている点が新鮮であり惹きつけられる」としている。

準大賞2作品目は、『マーケティング・リサーチのわな:嫌いだけれど買う人たちの研究』(著者:古川一郎氏/有斐閣/票数54: 税込4,180円)。推薦理由については、「マーケティング・リサーチやデータの持つ意味に正面から取り組み、定量分析手法の使われ方の限界と可能性を系統的に検討した示唆に富む良書である」としている。