小田急電鉄は24日、小田急小田原線の代々木上原駅から梅ヶ丘駅間の鉄道地下形式での連続立体交差事業および複々線化事業による鉄道跡地の開発計画「下北沢地区上部利用計画」の概要が決定したと発表した。
開発コンセプト「BE YOU. シモキタらしく。ジブンらしく。」の下、新たに創出される約1.7kmにわたる開発エリアの名称を「下北線路街」とし、一部を除いて2020年度までに整備するとしている。
開発エリア「下北線路街」では、街に不足している緑を増やし、街とのつながりを意識し、回遊性を高める空間とにぎわいづくりを世田谷区と連携して進めていく。
配置する施設は、下北沢エリアの価値をより高め、多くの人に愛着を持ってもらえるように、都心に突如現れる温泉旅館、地域とつながる保育園、新たな出会いと学びを提供する学生寮、新たなチャレンジや個人の商いを応援する長屋、洗練された個店が集まる商業施設など。さまざまな意義をもつ個性豊かな施設を誕生させていく。
約1年半の期間限定で、「BE YOU. シモキタらしく。ジブンらしく。」を体現した空間「下北線路街 空き地」も開設。「みんなでつくる自由なあそび場」をコンセプトとして、トライアルでお店を開けるレンタルキッチンや、さまざまな活動ができるイベントスペースなどがあり、みんなの「やってみたい」を応援するという。
また、新たに「下北線路街」の公式ホームページも立ち上げ、「下北線路街」にとどまらず、街の魅力を発信するWEBメディア「下北沢、線路と街」を展開していく。
「下北線路街」の敷地面積は約2万7,500平方メートル。「変える」のではなく、街への「支援」をめざした「支援型開発」を開発テーマとし、地域の持つ本来の魅力をより引き出すために、地域の価値観を重視しながら支援する。めざすゴールは、「地域のエンゲージメント(愛着)を育むこと」だという。