JR西日本グループは20日、大竹市とともに整備を計画している山陽本線大竹駅の自由通路および橋上駅舎のデザインを発表した。駅舎移転などの工事は2019年冬頃に着工し、2022年度末の開業を予定している。

  • 大竹駅西側交流広場からの外観(イメージ)

大竹駅では駅周辺において回遊性の向上を図るとともに、交通拠点・結節点としての機能強化をめざし、東西の自由通路整備、橋上駅舎整備、駅前広場整備を計画している。今回はそのうちの自由通路と橋上駅舎のデザインが公開された。

橋上駅舎となる大竹駅では、各ホームに1基のエレベーター(計2基)を整備するほか、自動改札(3通路)と2台の券売機を設置する。自由通路は幅員4.0m、延長約127mの歩行者専用道路となり、東口・西口広場側に各1基のエレベーターと多機能トイレ付きの公衆トイレを整備することで、多くの人が安心して利用できるようにする。

  • 大竹駅東側交通広場からの外観(イメージ)

駅舎コンセプトは、地域拠点として市民アンケートによる絞込みを行い、大竹のイメージとしてとくに回答の多かった「大竹和紙」「こいのぼり」という市民の意見を反映させた。使いたくなり、活気が生まれるように駅舎からの見晴らしも楽しめる機能デザイン、明るく快適な空間づくりに自然換気・自然採光を採用した環境デザインに加え、駅舎外観は落ち着いた色合いで「和紙でできたこいのぼり」をイメージしたデザインとしている。