俳優の木村拓哉が主演するフジテレビ開局60周年特別企画ドラマ『教場』(2020年新春、2夜連続放送)の新たな共演者として、小日向文世、佐藤仁美、和田正人、石田明(NON STYLE)、高橋ひとみ、筧利夫、光石研の出演が16日、発表された。

  • (上段左から)小日向文世、佐藤仁美、和田正人、筧利夫 (下段左から)光石研、石田明、高橋ひとみ=フジテレビ提供

長岡弘樹氏の同名小説が原作の同ドラマは、木村演じる警察学校のカリスマ教官・風間公親が、極限状態を生き抜く生徒それぞれのよこしまな思惑を暴いていくミステリー。

小日向が演じるのは、今作の舞台である神奈川県警察学校の学校長・四方田秀雄。風間を陰で支え、校内で唯一風間の過去を知る人物で、「これまでと違ったシチュエーションで木村君と共演できるのも、とても期待が膨らみました。今回の現場での木村君は今まで見たことのない木村君で、とても新鮮でした。この作品で、木村君はまた新しい役に出会い、これまでとは違った人物像を確実に作り上げていました。また、彼らを本当に警察学校の生徒だと思ってしまうくらい必死に警察訓練を受けて臨んでいる生徒役の若い役者陣も常に緊張感をもって真剣に演じているので、見ごたえのある作品になるのではないかと思っています」と語る。

佐藤が演じるのは、風間教場の副教官で、生徒から「お酒を飲み過ぎたようだ」と言われる服部京子。「木村さんは、教官役ということもあってなのか、生徒たちに時には厳しく、時には優しくと、生徒たち中心の気遣いがすごかったです。もう、教官やん!!!という感じでした。それに、ちゃんと、ついていこうとする生徒たちしかいませんでした。いつもいい緊張感の中での撮影だったと思います」と振り返った。

和田が演じるのは、同じく副教官で時に威圧的な態度や発言で生徒たちを攻め立てる須賀太一。「木村さんが、すでに役柄を身にまとわせた状態で生徒たちにぶつかっていく姿を目の当たりにし、心が震える程の刺激を受けたことを覚えています。この『教場』という現場では、一瞬でも気を抜いてはいけない、教官と生徒の本気のぶつかり合いが求められる場であるとも思いました」と実感を語る。

石田が演じるのは、生徒の1人・樫村卓実(西畑大吾)の大学の先輩で、横須賀白澤署の警察官・尾崎賢治。「木村さんと絡むシーンは残念ながらなかったんですが、僕の撮影初日にお会いすることはできました。が、緊張であいさつが精いっぱいで話しかけることすらできない自分が本当に情けなかったです。不慣れな現場で右も左もわからない僕でしたが、キャストもスタッフもみなさん優しく、楽しくやることができました」と充実の様子だ。

高橋が演じるのは、警察学校の事務員・小野春江。「撮影はスタジオのみでしたが、最初の教室のシーンでは生徒の方々が正しい姿勢で『よろしくお願いします!!』とあいさつしてくださり、もうそこはすでに警察官の卵たちがいるようでした。なんだかとても気持ち良かったです」とご満悦。

筧が演じるのは、警察学校の初任科教官で、暴力的発言で生徒たちを威嚇(いかく)する鬼教官・植松貞行。「今回お話をいただき脚本に目を通した瞬間に悟りました。これはもう金字塔といっても過言ではないと思います。そしてそれを凌駕(りょうが)せんと緊張感MAXで挑む木村拓哉さん。すさまじい規律の中ジリジリと、そして確実に撮影は進行していきました」と現場の様子を報告。

光石が演じるのは、教場の生徒である平田和道(林遣都)の父親であり、現役警察官の平田国明。「残念ながら木村さんとは共演シーンがなかったのですが、ごあいさつした時に、そのお姿を見て、役に対する熱量を感じました! 僕を迎え討つは、若手筆頭のお2人、工藤(阿須加)君と林君! お2人とももっと若い頃から知っているのですが、ここ最近の伸びたるやすごいことに。本当に刺激になりました!」と喜びを語った。

フジテレビの西坂瑞城プロデューサーは「警察学校と同じく、教官役から生徒役へ、作り手として受け継がれるものも必ずやあったと感じます。教官陣が枠をガッチリ固めたチーム『教場』。その中で躊躇(ちゅうちょ)なく、ぶつかり合いが巻き起こります。喜怒哀楽がにじみ出るミステリーエンタテインメントをぜひご覧ください」と話している。

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