最近よく耳にするのが、「咀嚼音」と「ASMR」という単語。ASMRとは「Autonomous Sensory Meridian Response」の略で、聴覚などへの刺激によって人が感じる、心地よい反応や感覚のこと。YouTubeではこのASMR動画で人気者になっている人もいるようだ。そんな中、モスバーガーが「耳で味わう」秋の新商品、CM発表会&試食会を実施したので行ってみた。

  • 報道陣が静かに聴き入る中、咀嚼音を披露してくれたお姉さん。なんか、すみません。ありがとうございました

モスの新商品は"耳で味わう"?

この発表会は、9月12日より全国のモスバーガー店舗(一部店舗除く)にて同時発売される「海老天七味マヨ」と「ジャンボメンチ」の発表会兼試食会として行われたもの。会場となったモスバーガー大崎店には、たくさんのメディアが集まっており、注目の高さが伺えた。入場時には、何やらイヤホンのついた受信機を渡された。これは、"おいしい音の体感"をテーマとして、実際に美味しい咀嚼音を報道陣に聴いてもらおうというものらしい。

  • 「海老天七味マヨ」はクリスピーな衣の「ざくり、ざくり」と海老の「ぷりっぷり」の二重奏が楽しめる

  • 「ジャンボメンチ」のジャンボにもほどがあるメンチカツのはみだし具合を見てくれ

日本で生まれ、日本で育ってきたハンバーガーチェーンであるモスバーガー。そんな思いから「MOS JAPAN PRIDE」をキャッチフレーズに込めて、モスにしかできないオリジナリティのある商品を送り出していくという。その第1弾として登場したのが、「海老天七味マヨ」(税別445円)と「ジャンボメンチ」(税別334円)だ。新作CMは、「モスカレサマー! 」を連呼した「カレーモスバーガー」のCMに続いて、音にこだわったもの。狂言を舞台にして「海老天七味マヨ」の美味しさを音でも表現しており、「ざくりざくり」としたおいしい音を耳で味わうASMR 版CMもYouTubeで公開されている。

発表会では、音響のプロである「日本音響研究所」の協力のもと、「海老天七味マヨ」をかじった時の音の心地よさを"本気で"検証した結果が公表された。「市販の海老の天ぷら」と「海老天七味マヨ」を食べた音の違いを比較した結果、「市販の海老の天ぷら」をかじった際の衝撃音が15回程度であったことに対し、「海老天七味マヨ」は衣がしっかりとしているため衝撃音は約2倍の30回以上を記録。また、その周波数帯は人間の聴覚が最も敏感である 2,000Hz程度から、20,000Hz以上の超音波領域まで幅広く分布しており、聞き取りやすい中にも迫力のある濁音のような音を発しやすい特徴が明らかに。つまり"サクッ"ではなく、"ザクッ"という音に近く、この衣の音に続いてプリっとした海老を噛み切る音が加わり、“ざくり、ざくり“という食感の音を生み出している……

  • 「市販の海老の天ぷら」(左)と「海老天七味マヨ」(右)をかじった音の比較の図。モスバーガーはいつだって、本気だ

とのこと。ていうか、ここまでやる~!? すごいな、さすがモスバーガー。さらに、おいしい音を鳴らすための食べ方のポイントも紹介された。曰く、

  • おいしい音を鳴らすためのポイントはこちら。早速実践してみよう

「音を共鳴させるため口を大きくあける」
「共鳴した音の周波数を変化させるために口の中全体で包み込む」
「前歯と奥歯、全部を使いスピードをつけ勢いよくかじる」
「口を閉じ顎の筋肉を大きくつかってしっかりと衣をかみ切る」

ということで、いよいよ実際においしい食べ方のデモンストレーションを実施。登壇した女性が「海老天七味マヨ」を食べる。イヤホンを装着して静まり返る我々取材陣。女性が咀嚼する「ざくり、ざくり」という音を集中して聴く取材陣。「ざくり、ムシャムシャ…」と咀嚼する女性。うっとりと聴き入る取材陣。なんだこのシュールな感じ! でも、確かにおいしそうな音だ。さすがにお腹が空いてきたぞ。では、いざ試食へ。

舌も耳も大満足な2つの新商品

「海老天七味マヨ」は、大きな海老天が2本入っておりボリューム満点。ひと口頬張ると、本当に「ざくり、ざくり」と心地よく音がする。甘めなタレと、山椒のピリッとした辛さと爽やかな香りが特長の『七味家本舗』の七味で作られたソース、トマトの酸味が相まって美味しい。衣は小麦粉だけじゃなく3種類をブレンドしているそうで、オーダーを受けてから手作業で揚げるというこだわりぶりだ。

一方の「ジャンボメンチ」は、モスバーガー史上最大級の大きさのメンチカツ、千切りキャベツが豪快に乗り、オリジナルカツソースで味付けされている。メンチカツがデカい! 360度はみ出してる。こちらも「ざくり、ざくり」と音をさせつつ衣から染み出る肉の旨みに夢中でかぶりつきたくなる。どちらも、舌でも耳でも楽しめて、お腹は大満足の新商品。早速今日のランチタイムに、夕食に「ざくり、ざくり」してみては?

著者:岡本貴之

1971年新潟県生まれのフリーライター。音楽取材の他、グルメ 取材、様々なカルチャーの体験レポート等、多岐にわたり取材・ 執筆している。好きなRCサクセションのアルバムは『BLUE』。趣味はプロレス・格闘技観戦。著書は『I LIKE YOU 忌野清志郎』(岡本貴之編・河出書房新社)」