JR西日本は「ICOCA」展開を進める取組みの一環として、同社とJR西日本テクシアが2019年3月に境線へ導入した車載型IC改札機の技術を応用し、鉄道・バスなどの地域交通でも利用できる簡易なIC車載機を開発して既存の「ICOCA」インフラを結合させ、地域交通におけるICサービスを実現すると発表した。

  • 地域交通へ展開する「ICOCA」サービスのイメージ図

地域交通へ展開する「ICOCA」サービスの特徴としては、地域の鉄道・バスとJR西日本の「ICOCA」インフラを結合することにより、地域交通事業者においてシステム投資や運用による負担を軽減し、ICを導入できるスキームを構築できることが挙げられる。

各地域交通事業者が実施している定期券サービス、1日乗車券サービスといった独自のサービスを提供することも可能に。JR西日本と地域交通事業者の定期券が1枚の「ICOCA」で利用でき、地域交通事業者での利用に応じて「ICOCA」ポイントが貯まるサービスの提供も可能となる。サービス開始時期は2021年春頃を予定している。