相鉄・JR直通線の11月30日開業に向けて実施している各種訓練運転・試験の一環で、9月2日に相鉄線の車両が新宿駅へ乗り入れた。JR東日本のE233系も8月から相鉄線内で習熟運転を開始しており、開業に向けた準備が進む。

  • JR線から相鉄線へ乗入れを行うE233系

今年7月に発表された相鉄・JR直通線の運行計画概要では、運行区間を相鉄線の海老名駅からJR線の新宿駅まで(朝通勤時間帯の一部列車は大宮方面へ直通)としており、終日運行本数は46往復。朝ピーク時間帯は毎時4本、その他の時間帯は毎時2~3本を運行する。相模鉄道の使用車両は相鉄・JR直通線用の12000系、JR東日本の使用車両は埼京線などで活躍するE233系とされていた。

開業に向けた準備が進み、12000系はJR線内で試運転を行い、E233系も相鉄線内で習熟運転をスタート。9月2日に12000系の新宿駅への乗入れが実現し、12時13分に新宿駅5番線に入線した。約20分間停車した後、12時34分に発車し、渋谷方面へ折り返した。停車中に相鉄・JR両担当者がインタビューを受けている。

  • 多摩川を渡る相鉄・JR直通線用車両12000系

  • 12000系が新宿駅へ

  • 新宿駅5番線に入線した

相鉄・JR直通線の開業後、おもな区間における最速達列車の所要時間は、二俣川駅から新宿駅まで44分、大和駅から渋谷駅まで45分、海老名駅から武蔵小杉駅まで36分となる。