ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』。9日(18:56~)の放送では、日韓関係・日ロ関係、そして米中関係について解説した。

  • 池上彰 -テレビ朝日提供

同局の丹羽敦子プロデューサーは「最近いわゆる『企画もの』と呼ばれる、地図やランキングを使ったりと、ニュースの切り口を変えて紹介する放送が続いていましたが、今回は王道の最新ニュース解説です。久しぶりにど真ん中の直球投げた感じですね。今回は池上さんの強いリクエストで実現しました」と説明する。

「レーダー照射問題や徴用工判決など、日韓関係を悪化させる出来事が相次いでいますし、先月には日ロ首脳会談もあったりと、大きな国際ニュースが続いています。国と国との関係を解説する、というのは池上さんの一番の得意分野でもありますし、『まとめてしっかりと解説したい!』と」と明かし、「今回はさらにファーウェイをめぐる米中の戦いも加え、たっぷり解説頂きました。今回の放送を見ていただければ、日韓の間に横たわる様々な問題や、一筋縄ではいかないロシアとの北方領土交渉の理由などもお判りいただけたのではないのでしょうか」と振り返る。

収録では、ゲストからも質問が活発に出ていたそうで、丹羽Pは「今回はニュースに詳しいゲストが多かったというのもありますが、あれだけ質問が出るのは本当に珍しいです。普段だとあまりしゃべらない方も出てきちゃって、宇賀(なつみ)アナや池上さんから話を振ってもらうこともあるんですが、今回はそんなこともまったくなく。『いい質問ですね!』が1回の放送で3回登場というのはおそらく新記録です。そんなスタジオの盛り上がりが放送でも伝わっているとうれしいです」と笑顔で語った。

また、「そんな今回のネタの中でも、池上さんが熱かったのが、実は5Gです」と言う丹羽P。5Gは、現在スマホなどで使われている4Gという回線がバージョンアップしたもので、まもなく日本でもサービスが開始されると言われている。「正直、最初ファーウェイや米中関係とかを解説する時に、5Gの話は難しいのでカットしようと思っていたんですよ。でも、打ち合わせ時に思いのほか池上さんが5Gに熱くて(笑)。結果的にがっつりと解説に入れていただきました」(丹羽P)。

しかし、池上氏本人はガラケー派とのこと。丹羽Pは「タブレット端末もお持ちですけど、やっぱり通話はガラケータイプが使いやすいということのようです。今でも基本連絡が携帯のメールに来るので、(SMSではなく)逆にちょっと新鮮です(笑)」と明かした。

次回(23日 18:56~)は、消費税は誰が、なぜ導入しようと決めたのかなど、平成の「日本の決断」を解説。さらに、現在大ニュースになっている「統計」の問題も基礎から解説する予定だ。