きょう15日に放送されるフジテレビ系番組『直撃!シンソウ坂上』(毎週木曜21:00~)では、バイオリニストの高嶋ちさ子を特集する。

  • 『直撃!シンソウ坂上』に出演する高嶋ちさ子=フジテレビ提供

番組では、高嶋が最も力を入れているコンサートに密着。クラシックコンサートでありながら即日完売が続出する背景には、クラシックの常識を覆す高嶋の演出があった。

一般的なクラシックコンサートで交響曲となれば1曲1時間コースも当たり前だが、高嶋は5分以内の誰もが知っている曲を演奏することを心がけている。また、通常のクラシックコンサートではあり得ないMCトークも好評。時に笑いを交えながら、初心者にも分かりやすく楽器の解説などを行う。

さらに、荻野目洋子や森高千里などをゲストボーカルとして招くこともあり、これらの演出がクラシックになじみのない客層から高い評価を受けている。密着取材では、高嶋が高価なドレスや、6億円もするヴァイオリンを雑に扱う一幕も。

番組MC・坂上忍との対談では、高嶋の知られざる半生が明らかに。今年6月に他界した高島忠夫さんの実弟で、かつてレコード会社に勤務し、日本では無名だったビートルズを売り出して一躍有名にした父と、ピアニストの母を持つ高嶋。母の影響で4歳からピアノを始めるも、わずか2カ月で母から「才能がない」と言われ、辞めさせられてしまう。

その後、5歳の時に幼稚園でバイオリンを弾いている子に憧れて母に直訴するも、母は「ピアノもできない子にバイオリンは無理だ」とピシャリ。しかし、高嶋は1年間アピールを続け、小学1年生からヴァイオリンを始める。ようやく習い始めることができ、楽しいはずのバイオリンだったが、全てのレッスンに立ち会い、子供を相手に本気の熱血指導を行う母によって、それは地獄に変わってしまったという。

母が高嶋に厳しく指導し、期待をかけた背景には、姉・未知子さんの存在があった。未知子さんはダウン症で、高嶋は物心がついた時、母から未知子さんの面倒を見てもらうために高嶋を生んだと言われた。高嶋が地獄と感じるほどに母が厳しくバイオリンの指導をしたのは、未知子さんの面倒を見るために高嶋に自活してほしいという思いからだったのだ。

そんな母の思いを受け止め、高嶋は世界的な音楽の名門・イェール大学の音楽学部大学院を卒業、マイアミのオーケストラに入団するも26歳の時に人生が一転してしまう。レコード会社に勤務する父は、高嶋の承諾なしに「チョコレート・ファッション」という音楽デュオを勝手に結成。高嶋(政宏、政伸)のいとこである彼女と、後藤久美子のいとこのデュオで、アイドルユニットとして大々的に売り出されたが、全く売れずにすぐに解散。高嶋はその後1人で活動を続けるもうまくいかず、時には路上で演奏することもあった。

母から借金をすることで、どん底ながら何とか生活していた高嶋だったが、ある意外な大物芸能人との出会いが彼女の運命を大きく変えることに。彼女の歯に衣(きぬ)着せぬ発言を面白がった大物芸能人のおかげで、さまざまなバラエティ番組に出演し、一躍知名度が上がってコンサートにも客が入るようになったのだ。高嶋の人生を変えた、大物芸能人とは…。

そして、坂上との対談では、「母がいないと生きていけないから、一緒に死のうと思った」と語った高嶋が、最愛の母との悲しい別れについても語り尽くす。さらに、幼い頃によく遊んだといういとこの高嶋政宏とテレビ初共演。25年ぶりの食事会で、子供時代のさまざまな思い出や、一部週刊誌が報じた“いとこ同士の確執”の真相などについて語り合う。

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