全国各地にあるご当地グルメ。いつも食べていたアレ、そういえば引っ越してから食べていないということはないだろうか。全国区だと思っていたのに、実は地域限定だった……とカルチャーショックを受けたことがある人もいるだろう。その地域でしかあまり食べることがないグルメは各地に存在する。

そこでマイナビニュース会員520名に、地域で食べられるグルメに関するアンケートを行った。今回は回答で集まった岩手県のご当地グルメを紹介しよう。

盛岡冷麺

  • 人気の火付け役となったぴょんぴょん舎の「盛岡冷麺」

    人気の火付け役となったぴょんぴょん舎の「盛岡冷麺」

「麺の強い弾力のあるコシが特徴で、スープもあっさりしている」(男性/42歳/千葉県/サービス/その他技術職)

盛岡三大麺のひとつとして有名な「盛岡冷麺」。冷たい中華スープとコシが強く、表面はツルッとした喉ごしが良い麺が特徴だ。そして具として加えるキムチは、量によって冷麺全体の辛さを調整できる。さらに牛肉のチャーシュー、ゆで卵、きゅうり、季節の果物などお店によって様々なトッピングが盛りつけられ、やみつきになる味わいを楽しむことができる。

じゃじゃ麺

  • 「じゃじゃ麺」はしっかり混ぜて食べるのがポイント

    「じゃじゃ麺」はしっかり混ぜて食べるのがポイント

「肉味噌がおいしい。冷やし中華より中華っぽい。酢をかけて食べるとおいしい」(女性/22歳/北海道/広告・出版・印刷/営業関連)

盛岡っ子のソウルフードとも呼ばれる「じゃじゃ麺」。食べるときに好みで卓上のラー油やニンニクなどを加え、思いっきりかき混ぜるのがこのグルメを味わうコツ。モチモチした麺に挽き肉やきゅうり、長ネギがからんだ独特な食感を楽しめる。また、食後の皿に卵を割り入れ、麺のゆで汁とじゃじゃ味噌を加えて「チータンタン」と呼ばれる食後の卵スープを作るのが定番の食べ方だ。

わんこそば

  • 一口ずつ食べ続ける「わんこそば」

    一口ずつ食べ続ける「わんこそば」

「掛け声で食べるのが楽しい」(女性/24歳/東京都/官公庁/その他・専業主婦等)

「じゃんじゃん」「どんどん」と給仕さんの掛け声に合わせ、少量ずつそばを食べていく「わんこそば」。宴の席で大勢の客をもてなすために始まったと伝えられている。お椀が空になると次のそばが入れられ、蓋をするまで食べ続ける方法が有名だが、掛け声がない地域や自分でそばを足して食べていく地域もある。

ひっつみ

  • もちもちした食感が味わえる「ひっつみ」

    もちもちした食感が味わえる「ひっつみ」

「餅のようで、小麦粉だった」(男性/40歳/滋賀県/その他/その他技術職)

「ひっつみ」は、岩手県に伝わる郷土料理。小麦粉をこねて薄くのばしたものを手でちぎり、平たい団子状にして鍋に入れて作る。手でちぎることを「ひっつむ」ということから、「ひっつみ」という名前が付いたといわれている。具やだしは地域や家庭によって様々で、主に人参やゴボウ、鶏肉などの具材をしょうゆベースのだしで煮込んで作られている。

南部せんべい

  • 昭和23年から続く巖手屋の「南部せんべい」

    昭和23年から続く巖手屋の「南部せんべい」

「硬くて、水っぽくなくておいしい」(男性/49歳/北海道/その他/その他・専業主婦等)

八戸、二戸、盛岡など旧南部領で南部藩の野戦食として450年も昔から食べられてきた「南部せんべい」。胡麻や落花生、しょうゆ味は古くから伝わる懐かしい素朴な味わいである。現在では、さきいかを乗せたいかせんべいや、林檎チップを乗せた林檎せんべいなど、バラエティ豊かな味が販売されており、子どもから大人まで幅広い年代の人に親しまれている。

懐かしいグルメや知っているグルメはあっただろうか。盛岡三大麺と呼ばれる「盛岡冷麺」「じゃじゃ麺」「わんこそば」があるように、麺は岩手県民に親しまれていることがうかがえる。今回紹介したもの以外にも、岩手で食べられるグルメはたくさんある。訪れた際は、地域ならではのグルメを味わってみるのもいいだろう。

調査時期: 2019年7月10日~11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 520名
調査方法: インターネットログイン式アンケート