女優の上野樹里が主演するフジテレビ系月9ドラマ『監察医 朝顔』(毎週月曜21:00~)。初回視聴率13.7%でスタートし、ここまでの全話平均で12.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区 ※7月22日放送「ふり返りSP」を除く)と好調に推移している。

マイナビニュースでは、主人公・朝顔(上野)が働く法医学教室の撮影が行われているスタジオに潜入。そこには、本番の緊張感と合間のリラックスによって、現場の空気を作り出していく上野の姿があった――。

  • 上野樹里(左)と志田未来 撮影:蔦野裕

上野演じる新米法医学者・朝顔と、時任三郎演じる父であるベテラン刑事・平が遺体の謎を解き明かしていく同作。この日の撮影では、上野のほか、板尾創路、平岩紙、中尾明慶、志田未来という法医学教室のメンバーたちが集結し、時任、刑事役の斉藤陽一郎、検視官役の三宅弘城らの姿も見える。

セット内でヘアメイクスタッフと談笑し、リラックスモードの上野だったが、本番が近づくと目を閉じて集中を高めている様子。劇中で、全員がスッと立ち上がって一礼する動きについて、そのタイミングを入念にチェックし、きっかけのアイデアを出すなど、座長としての顔を覗かせる。

そして、スタッフの打合せや撮影準備の時間になると再びリラックス。図面を見ながら、犯人と思われる人物の逃走経路を推測する議論を他のキャストも交えて始め、時には冗談を飛ばして場を和ませていた。

このように、本番の緊張感と合間の緩和のメリハリがしっかりした現場を、上野が作り出している印象だ。

そんな中、警察関係者役の1人が体調を崩し、うずくまってしまう事態が。上野は真っ先にそばに駆けつけ、「横になって、横になって」と優しく声をかけた。金城綾香プロデューサーは「弱った人に手をそっと差し伸べる感じは、本当に朝顔さんと一緒だなと思います」と、役柄と重なる部分を語る。

その後、撮影が再開すると、板尾が「そいつが犯人ちゅうことか」というセリフを「そいちゅが…」と言ってしまい、スタジオが笑いに包まれる。だが、なぜかツボにハマってしまった上野は、本番でも思い出して吹き出してしまい、このシーンの撮影を終えると、即座に「すいませんでした!」と、共演者・スタッフに何度も謝ることに。

その次は、解剖室のシーンへ。本番に入る前、上野は、監修の先生に細かい動きを何度も確認し、「どういう体勢がリアルですか?」と、法医学者としての姿を追求する。

「黙祷」の静寂の後、朝顔が遺体の胸元に手を当て、「教えてください。お願いします」の声が響くと、現場の緊張感が上昇。これが、テレビ画面を通しても伝わっていくのだと実感した。