JR西日本は7日、うめきた(大阪)地下駅(2023年春開業予定)におけるサービス提供の実現に向けた可能性を検討するため、大阪環状線鶴橋駅で可変案内サインと駅空間演出の実証実験を8月12日から実施すると発表した。

  • デジタルサイネージを活用した「可変案内サイン」のイメージ

実証実験では、うめきた(大阪)地下駅でめざす、駅にまつわるさまざまな移動をサポートすることによるシームレスな移動(「誰もが意のままに利用できる駅」)や、「表情」を変える駅空間でのさまざまな利用者に対する出迎え(「また来たくなる、明日も何かが見つかる駅」)の実現に向けたサービス提供の実現性を検証する。

「可変案内サイン」では、鶴橋駅外回りホームの近鉄電車乗換改札口にデジタルサイネージを活用した案内サインを設置。多言語かつさまざまな表現で、乗換え口や出口を案内することで、駅構内における効果的な情報提供の手法を検証する。

  • プロジェクションマッピングを活用した「駅空間の演出」のイメージ

「駅空間の演出」では、鶴橋駅の中2階コンコースにおいて、プロジェクションマッピングを活用した空間演出を実施。プロジェクションマッピングの利用客への印象などを確認することにより、駅構内のスペースを活用した空間演出の手法を検証する。

実証実験を鶴橋駅で行う理由に関して、ラグビーワールドカップ2019日本大会の開催会場である東大阪市花園ラグビー場へ向けた近鉄電車との乗換駅であり、多くの乗客の利用が見込まれるためと説明している。実施期間は2019年8月12日から2020年1月頃まで。始発から終電までの実施を予定している。