暑さで食欲も減退しがちですが、冷たい飲み物や食べ物ばかり食べていると、夏バテしてしまいます。体調を崩さず、健康的にダイエットするには、3食食べることが大切です。この時期おいしい夏野菜をしっかり食べて、ビタミンを補い、紫外線にも負けない体づくりをしましょう。ダイエットにもおすすめのビタミンたっぷり夏野菜レシピをご紹介します。

夏野菜はダイエットにおすすめ

夏には、おくら、なす、きゅうり、レタス、いんげん、とうもろこしなど旬を迎える野菜がたくさんあります。野菜は低カロリーなので、たくさん食べてもカロリーが気にならず、罪悪感を持たずに済むおすすめ食材です。夏野菜は、赤、黄色、緑などカラフルな彩りも食欲を刺激してくれます。これらの濃い色の野菜は、ビタミン類が豊富に含まれています。トマトやかぼちゃ、ピーマンなどビタミンAやビタミンCなど抗酸化作用のある栄養素もあり、紫外線で気になるシミなどの対策にも役立ちます。

また、水分が多く、カリウムや食物繊維、ビタミン類も豊富に含まれています。夏は、汗をたっぷりかくため、不足しがちな水分を補い、体内にこもった熱を体の外に排出するためにも、水分やカリウムは役立ちます。

野菜に合った調理方法で栄養をしっかり摂ろう

夏野菜には、水分が豊富な野菜も多いのですが、なすは、皮の紫色の部分にポリフェノールの一種が含まれています。抗酸化作用があり、目の疲れなどにも役立つため、皮ごと調理するのがおすすめです。

ゴーヤは、カリウムやビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは、水に溶けやすく、熱にも弱い性質があります。しかし、ゴーヤに含まれるビタミンCは、熱で壊れにくいため、調理しても栄養分が減りにくいのです。疲労回復に役立つビタミンB1が多い豚肉と一緒に炒めたゴーヤチャンプルーは、夏バテ予防に効果的な調理方法です。

ピーマンは、ビタミン類が豊富に含まれています。脂溶性ビタミンであり皮膚や粘膜の健康に役立つビタミンAや、赤ピーマンには、活性酸素から体を守る働きのあるビタミンEも含まれています。油を少量つかった炒め物にすると、効率よくビタミン類を吸収しやすくなります。

夏におすすめ夏野菜ビビンバ

夏には疲れがたまりやすいのですが、疲労を感じるのは、活性酸素が原因の1つといわれています。この活性酸素を抑える効果があるといわれているのが、鶏肉です。鶏肉には、イミダゾールペプチドという抗酸化作用のある成分が含まれています。この成分は、特に鶏の胸肉に多く含まれているため、食事に鶏肉を取り入れることがおすすめです。

今回は、食欲のない夏でも食べやすい、栄養たっぷり夏野菜ビビンバレシピをご紹介しましょう。

夏野菜ビビンバ
<材料>2人分
プチトマト    4個
なす       1本
鶏むね肉     1枚
しょうがの皮   少々
酒        大さじ1
レタス      1枚
きゅうり     1/2本
塩        少々
温かい雑穀ご飯  2人分
しょうがすりおろし1/2片
すりごま     大さじ1
酢        小さじ4
濃口しょうゆ   大さじ2
砂糖       小さじ1
ごま油      小さじ1
大葉千切り    2枚分

<作り方>
1:トマトはヘタを除き、半分に切る。なすは、ヘタを落とし、縦4つに切り、長さを半分にし、水にさらす。きゅうりは縦半分に切り、斜め薄切りにする。しょうがすりおろし、すりごま、酢、濃口しょうゆ、砂糖、ごま油、大葉は混ぜ合わせタレを作っておく。
2:1のなすは、水を切り、耐熱皿にのせラップをして電子レンジで4分加熱し、水にとり、冷ます。手で水気を軽く絞っておく。
3:鶏むね肉は、塩を振り耐熱皿にのせ、しょうがの皮をのせ、酒をふる。ラップをふんわりとかけ、電子レンジで4分加熱し、しっかり火を通す。粗熱がとれたら、手で食べやすい大きさにさいておく。
4:器にご飯をもり、1、2の野菜の上に、3の鶏肉をのせ、たれをかけたらできあがり。

<ポイント>
暑い時期は、台所にたつのもおっくうになりがちです。電子レンジを上手く利用すると、手軽に栄養たっぷりの料理が作れます。夏野菜と鶏肉をしっかり食べて、栄養を補い、健康的なダイエットをしていきましょう。

筆者プロフィール: 岡田明子

管理栄養士。同志社女子大学管理栄養士専攻卒業後、高齢者施設に勤務し、利用者の食事管理を行う。その後ダイエットサプリメント会社の立ち上げに関わり、自身の13kgのダイエット成功経験をいかして「食べてキレイに痩せる」ダイエットメソッドを確立。独立後は、ヘルスケア関連を中心にレシピ監修や商品開発、講演や執筆活動、テレビなどのメディア出演などを務める。2014年に一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)を設立し、栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康事業のサポートとヘルスケア分野で活躍できる人材育成を行っている。著書に『妊娠できる体は食から30代からの妊活食』(KADOKAWA/角川マガジンズ)など