東京メトロは駅周辺で都市開発を検討している開発事業者等との連携により、空間的・構造的制約から東京メトロ単独では解決が困難な課題を解決し、魅力的な地下鉄駅空間の実現をめざす「えき・まち連携プロジェクト」を実施すると発表した。

  • 四ツ谷駅2番出入口付近

  • 仲御徒町駅4番出入口付近

これまで東京メトロは、駅周辺で建物の建替えや開発を計画・検討する土地や建物所有者と連携し、バリアフリー設備の整備をめざす「公募型連携プロジェクト」を実施してきた。

昨今、駅周辺では大規模な都市開発が計画・実施されているが、駅の抱える課題はバリアフリー整備にとどまらず、駅の混雑などの解消を図るための動線確保や鉄道施設の設置スペースの確保といったさまざま課題がある。

「えき・まち連携プロジェクト」は、これら各駅の抱える課題を東京メトロが公表し、都市開発事業者等と早期の段階から協議することで、都市開発と一体となって鉄道整備を進め、「まちの顔」となるような魅力的な地下駅空間の整備を推進するためのプロジェクト。第1弾として、8月1日から東京メトロの6駅(銀座線神田駅・日比谷線仲御徒町駅・東西線竹橋駅・千代田線北千住駅・半蔵門線神保町駅・南北線四ツ谷駅)を対象に提案を募集する。募集期間は2019年8月1日から2024年7月31日までの5年間となる。

  • 募集対象エリアとおもな課題

東京メトロは、この対象駅周辺で開発や建替えを検討している都市開発事業者等から、各駅が抱えるエスカレーター整備(出入口の新設・改修を含む)などの課題解決を含む開発提案を出してもらい、連携して事業を実施することにより、課題解決と駅周辺のまちづくり進展に寄与することをめざすとしている。