大井川鐵道と富士山静岡空港の2社は、富士山静岡空港とJR金谷駅・大井川鐵道新金谷駅を直接結ぶバス路線「空港・金谷線(仮称)」の実証運行を7月20日から開始する。

  • 大井川鐵道のSL列車

「空港・金谷線(仮称)」は、富士山静岡空港からJR金谷駅を経由して大井川鐵道新金谷駅に至る9.7kmを約18分で結ぶ。空港から一番近いJR線の駅(金谷駅)と大井川鐵道の拠点駅(新金谷駅)をひとつの路線で結ぶことで、空港と静岡県内の観光施設との間の往来を活発化させるねらいがある。

運行ルートの車窓からは、茶畑が広がる牧之原台地や、晴れていれば富士山を望むこともできることから、「静岡への旅行に対する期待感や満足感を得られることが予想されます」と両社。静岡県中部地方へのアクセスも向上するため、同地域の交流人口増加にも役立つとしている。

  • バスの車窓から見える牧之原台地の茶畑イメージ

  • バスから見える車窓風景イメージ

1日あたり新金谷行6本、富士山静岡空港行8本の計14本を運行。運賃は富士山静岡空港~新金谷間が500円、富士山静岡空港~金谷間が400円。いずれも小児半額。バスは定員27名で、予約不要。車内では静岡県中部を中心とした観光地情報の映像を上映するほか、観光関連パンフレットも設置する。実証運行の期間は2020年7月19日まで。利用実績によっては、期間終了後も運転する可能性があるという。