大井川鐵道は蒸気機関車の車両不具合により、SL列車「かわね路号」で電気機関車の牽引による代走運転を実施する。代走期間は7月5日までとされ、期間中は「EL列車かわね路号」として運転する。

  • 電気機関車が旧型客車を牽引する「EL列車かわね路号」イメージ

同社によれば、蒸気機関車C56形44号機に不具合が生じ、整備などの関係で代替の蒸気機関車が用意できなかったという。代走運転期間も運転時刻やSL専務車掌によるおもてなし、車内限定商品の販売、写真撮影サービスなどの車内サービスは「かわね路号」と変わらず行うが、SL急行料金(大人800円・こども400円)は不要となる。

大井川鐵道は公式Twitterアカウントにて、「同じ旧型客車に乗るにも関わらず急行料金なし」「周遊きっぷのみで乗車可」「モーター音を堪能(できる)」といった電気機関車のメリットを強調。トンネルで窓を閉める必要もなく、「客車の窓を開け放し、全身で大井川からの涼風を浴びることができます」とPRしている。

  • 旧型客車の内部

なお、蒸気機関車C10形8号機が7月6日から運用に戻るため、この日から蒸気機関車の牽引によるSL列車「かわね路号」の運転を再開できる見込みとしている。