「MUTEKING 男性声優オーディション」

2011年に「第36回ホリプロタレントスカウトキャラバン次世代声優アーティストオーディション」を開催し、田所あずさ、大橋彩香らを輩出したホリプロ(現・ホリプロインターナショナル)。そして、『昆虫物語 みなしごハッチ』『科学忍者隊ガッチャマン』『タイムボカンシリーズ』など数々のヒット作品を世に送り出したタツノコプロ。この両社がタッグを組んで声優オーディションが開催中だ。

今回のオーディションでは、1980年~1981年に放送された、タツノコプロ制作のヒーローギャグアニメ『とんでも戦士ムテキング』のリブート企画である『MUTEKING THE DANCING HERO』の主役を選ぶというもの。グランプリ受賞者は2020年放送予定のTVアニメ『MUTEKING THE DANCING HERO』のムテキング役で声優&キャラソンデビューとホリプロインターナショナルとの専属契約が約束される。

募集要項は、「2020年3月31日時点で15歳以上22歳以下のアニメ・声優・歌手活動に興味があり、国内外問わずインターナショナルな活動に取り組める男性」というものだが、正直これだけではよくわからない。

そこで、実際にどのような人物を求めているのかを、『MUTEKING THE DANCING HERO』のプロデューサーである松永まり恵氏にインタビュー。オーディションにかける想いについて話を聞いた。

■「ちょうど新人の男性声優を探している」

――オーディションについても気になるところですが、まずは松永さん自身についてお聞きしてもよろしいでしょうか。『MUTEKING THE DANCING HERO』のプロデューサーを務める、ということですが。

私がタツノコプロに入社したのは2016年ですが、この年の社内コンペに本作の元になる企画を出したことをきっかけです。その後様々なご縁が繋がり、今回このような機会をいただきました。

――本作は『とんでも戦士ムテキング』を元にした作品ですよね。オリジナル作品ではなく、タツノコプロさんが持っているIPを使おうと思ったのにはどのような理由が?

完全オリジナルの作品も考えていたのですが、『ムテキング』という弊社のIPを使って、「新しいヒーロー」像を形にしたいと思ったからです。正直、タツノコプロに入社するまで『ムテキング』のことは知りませんでした。ただ、調べていくうちに、「ローラースケートを履いた見たことがないヒーローがいる」と知り、気になって56数話あるアニメを一気に観たんです。

――作品を観ていかがでしたか?

タイトルの通り「とんでもヒーロー」だったので驚きました(笑)。ノリが良くて、戦闘の前に一曲歌い上げるという設定? も面白かったし、私自身がもともとカセットテープやローラースケートなど、80年代のアイコンはとても魅力的だと思っていました。また、昨今、一昔前に流行したものが魅力的に見え、本質的にいいものはいいと再評価される流れみたいなものがあって、「80’s」をアニメに落としこむなら今だ! という気がしたんですよね。だから、結果的に『ムテキング』はそういった点でも合致していたし、私も80年代当時に話題となった作品にフィーチャーして、ぶっとんだものが作れないかなと思うようになりました。

――元々の作品を意識されて作るんでしょうか?

オリジナル作品で描かれる「コメディ感・ヒーロー感」は踏襲しつつ、デザインや音楽、設定、世界観は大胆にアレンジしています。当時のリメイクというよりも、全く新しいものとしてリブートした作品になっています。

――では、世界観はどのようなものになるのでしょうか?

80年代の文化に敬意を表しながらも、現代の時代性を意識した内容になっています。根底にあるテーマは非暴力や多様性、そしてカルチャー。まだお話できることが少なくて申し訳ないですが、特にビジュアル・音楽面は挑戦的で、意欲的な作品になっていると思います。

――なるほど。全貌がまだ明らかになっていない本作ではありますが、現在、主役を決める男性声優オーディションが行われていますね。ホリプロインターナショナルさんとタッグを組まれていますが、実施するに至った経緯について教えてください。

本作の制作を進めようとなった頃に、社内の人間からホリプロインターナショナルの金成(雄文)さんが「ちょうど新人の男性声優を探している」ということで、紹介をしてもらいました。そこから、年齢層もぴったりな『ムテキング』の役をオーディションで募集してみませんか、と金成さんからご提案いただいたんです。

――その後、松永さんも金成さんとお会いになった。

そうですね。金成さんは本作を一緒に盛り上げていきたいとおっしゃってくださいました。今もいろいろと支えていただいております。