JR北海道は11日、土地活用の一環として、未利用地となっていた空知運転所の跡地において、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)を活用した太陽光発電事業に取り組むと発表した。

  • 空知運転所の跡地を活用した太陽光発電事業の完成イメージ(提供 : JR北海道)

空知運転所は1968(昭和43)年に岩見沢第二機関区として開設され、過去には多くの電気機関車やディーゼル機関車が配置された機関区だったが、1994(平成6)年に用途廃止となっている。

空知運転所の用地内に太陽光発電設備を設置する面積は3万1,900平方メートル、これによる発電出力は1.4MW(1,400kW)とされる。年間発電量(計画)は213万4,011kWhで、1世帯あたりの年間電力量を4,432kWhとした場合、一般家庭481世帯分の電力量に相当するという。

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)は、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で買い取ることを国が約束する制度。売電先は北海道電力、売電単価は18円/kWh(20年間固定)、売電金額(計画)は年間で3,500万~4,000万円とされている。2019年6月に工事を着工し、2019年12月に竣工、2020年春に稼働を予定しており、概算工事費は約4億円とのこと。