楽天インサイトはこのほど、「キャッシュレス決済に関する調査」の結果を明らかにした。同調査は5月22日~23日、全国の20代~60代の男女1,000人を対象にインターネットで実施したもの。

  • 日常の買い物や飲食などで利用する決済手段、最も利用する決済手段

    日常の買い物や飲食などで利用する決済手段、最も利用する決済手段

オンラインショッピングを除いた日常の買い物や飲食などで利用する決済手段と、その中で最も利用する決済手段を尋ねたところ、利用している手段では「現金」(91.7%)が最も多く、次いで「クレジットカード」(85.0%)、「商業系カード型電子マネー(nanaco、WAON、楽天Edyなど)」(48.8%)と続いた。

最も利用している手段について聞くと、「現金」(42.6%)、「クレジットカード」(40.0%)、「商業系カード型電子マネー(nanaco、WAON、楽天Edyなど)」(8.3%)が上位を占めている。

最も利用する決済手段として「現金」を選択した人と「現金」以外を選択した人に、その理由を聞いた。「現金」を選ぶ理由としては、「現金以外の決済手段だとお金を使いすぎてしまう」「現金以外の決済手段はセキュリティに不安がある」「現金以外の決済手段を使える場所が少ないから」といった声が上がった。

  • 選択した決済方法を最も利用する理由

    選択した決済方法を最も利用する理由

「現金」以外を選択した人では、「ポイントが貯まるから」と回答した人が最も多く、「スムーズに支払いできるから」「財布がかさばらないから」が続いた。

決済手段として「現金」以外を利用する人に、その手段の1回あたりの平均的な支払金額を尋ねると、「交通系カード型電子マネー」「商業系カード型電子マネー」「スマートフォンアプリを利用した決済サービス」では1,000円未満の少額決済の割合が多く、それぞれ6割以上だった。

一方、「クレジットカード」は、平均支払金額が1,000円未満の決済は13.0%で、1,000円以上の決済が87.0%となっている。

  • 決済手段別の平均支払金額(単位:%)

    決済手段別の平均支払金額(単位:%)

「カード型電子マネー」または「スマートフォンを活用した決済サービス」を利用している人に、現在どのような場所・サービスでこれらの決済サービスを使用しているか、また、今後使用できたらいいと思う場所・サービスを尋ねた。

その結果、現在使用している場所・サービス、今後使用したい場所・サービスとも「飲食店」が最も多かった。現在と今後で最もギャップが生じた項目は、「医療機関(病院・薬局など)」(20.4ポイント差)、次いで「各種税金」(17.4ポイント差)となっている。

キャッシュレス決済で支払ったことがある費用は、「飲食費」(74.1%)が最も多く、「被服費」(60.0%)、「携帯料金」(56.2%)が続いた。

  • キャッシュレス決済で支払ったことがある費用

    キャッシュレス決済で支払ったことがある費用

キャッシュレス決済で支払ったことがないと回答したそれぞれの費用項目で、キャッシュレス決済で支払うことに抵抗があるか尋ねたところ、「抵抗がある」という回答が最も高かったのは「不祝儀」(80.9%)だった。「お賽銭」(80.2%)、「ご祝儀(お年玉含)」(79.5%)、「子供へのお小遣い」(72.3%)も多い。