映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』(6月28日公開)の公開初日舞台挨拶が12日に都内で行われ、堀未央奈(乃木坂46)、清水尋也、板垣瑞生、間宮祥太朗、桜田ひより、上村海成、山戸結希監督が登場した。

  • 左から山戸結希監督、桜田ひより、間宮祥太朗、堀未央奈(乃木坂46)、清水尋也、板垣瑞生、上村海成

同作は累計450万部超、相原実貴作の同名コミックを実写化。どこにでもいる平凡な女子高生・成田初(堀)は、優しい兄・凌(間宮祥太朗)、元気な妹・茜と両親と、ごく普通の家庭で暮らしていたが、ある日、同じマンションに住む橘亮輝(清水尋也)に弱みを握られ、亮輝の無茶な命令に振り回されることに。そんな時、数年前に突然引っ越していった幼馴染の人気モデル・小田切梓(板垣瑞生)と付き合うことになったが、実は梓にはある目的があった。さらに、初は兄・凌の秘密も知ってしまう。

今回、書き初めで「作品を通して伝えたい思い」を一文字に表してきた登壇者たち。山戸監督が「色」という字を出すと、間宮が率先して色紙を「令和」のように掲げ、山戸監督は「間宮さんがこんな明るい方というのがショックで。いつも影を背負って現場に来られていたので」と驚く。

「叫」という字を掲げた掘は、「劇中でもいろんな人の心の叫びが一瞬一瞬に映し出されているんですけど、心の叫びを言えなくて苦しんでる方に、『私の思いをぶつけていいんだな』と後押しできる映画になるんじゃないかなと思って」と意図を説明。「そんな女の子の背中を押したくて演じたので、その叫びがみなさんに届いたらいいな」と願いを込めた。

また山戸監督は「『女の子のためにティーンムービーを撮っている』と言うと驚かれることがあるんですけど、女の子向けの映画を女の子のために取らないなんてことがこの世にあり得ていいのかなって」と心境を明かす。「この『ホットギミック ガールミーツボーイ』が幕開けになって、これからたくさんたくさん生まれて行ったらすごく嬉しいです」と語った。

最後に「10代のときにこの映画に出会っていたかったなって演じながら思って……」と語り始めた堀は言葉を詰まらせ、「え〜、泣いちゃう。ごめんなさい、変な顔になっちゃうので使わないでください」と涙をぬぐいながら苦笑。「本当に山戸監督がたくさんの愛をもって作ってくださって。たくさんの方に届くような作品にしたいという思いで、1分1秒愛を持って、演じるというより心の底からセリフを言って作っていった」と振り返る。「10代20代はもちろん、大人の方にもこの映画を見てよかったなって思っていただけたらいいなと思います」と真摯にメッセージを送った。