劇場版『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』の完成披露上映会が4月24日、東京・新宿バルト9にて開催され、ルパン三世役の栗田貫一、ビンカム役の宮野真守、小池健監督、浄園祐プロデューサーが登壇した。

  • 劇場版『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』完成披露上映会

まず、故・モンキー・パンチ氏への思い出から振り返る栗田。「最後にお会いしたのは、1年半くらい前。先生の出身地の浜中町でした」とゆっくりと語り始める。「僕がルパン三世を演じることになった際、右も左もわからない世界で初めてやることになりましたが、収録のときはいつも先生がガラス越しに笑ってくれ、『お疲れ様』と言ってくれたのが印象的です」と振り返った。

そして、『ルパン三世』という作品が生まれた経緯についての話も聞いたとのこと。「編集者に『新作のアイデアはないのか』と言われたとき、何も考えてなかったのに『007』や『スパイ大作戦』をイメージして話したのが『ルパン三世』の始まりだったと聞きました」と誕生秘話を語った。

今作については、「峰不二子はやっぱり、エロいですね! そこが魅力だと思います。ビンカムと戦っていたシーンもエロかった!」と絶賛。続けて、「シナリオを読んだときから、(峰不二子役の)沢城みゆきの世界が、峰不二子にグッと寄っていったように感じました。子どもに対する純粋な愛に勝てない姿が見れたり、ビンカムに対する"愛の毒"のようなものを見れたり、深い話だと思いました」とコメント。

本シリーズについては、「『次元大介の墓標』『血煙の石川五エ門』『峰不二子の嘘』と、一軒一軒、家が建っているように感じます。僕と山ちゃん(山寺宏一)のルパンと銭形も、モデルルームでいいので、並べて建ててほしいです」と今後の展望について語っていった。

ビンカム役の宮野は、「憧れの『ルパン三世』という作品に呼んでいただいて光栄です」と喜びを表現し、「峰不二子と対峙するビンカムを全力で演じました!」と力強くコメントした。

小池監督は、宮野に対し「ビンカムはシリーズの敵キャラクターとしてはイケメン」と説明し、「峰不二子は謎めく女というところが魅力です。みなさんが思っている"美"や"ゴージャス"を落とし込んで、また違った付加価値が付くように作りました」と自信たっぷりな様子を見せた。浄園プロデューサーも「峰不二子の美学をどう描くかを考えました。今回の峰不二子は、めずらしく感情をあらわにしています。ここまでむき出しにしたことはなかった。怒るシーンではドキッとして、みゆきちゃんに怒られたいなと思いました」と笑顔を見せた。

最後に栗田が、「私も、モンキーさんにあずけてもらった、『ルパン』という作品を、これからも一生懸命がんばっていきたいと思います。よろしくおねがいします」と語り、本イベントは幕を下ろした。