パーソル総合研究所は6月19日、「ワーキングマザー調査【離職編】」を発表した。調査期間は2019年1月9~17日、調査対象は小学生以下の子どもを持つ正社員女性・正社員を辞めた女性、その配偶者や上司、同僚、有効回答は2,100人。

  • 出産を機に仕事を辞めたいと思っていたか

    出産を機に仕事を辞めたいと思っていたか

出産前の思いを振り返ってもらうと、育児期に離職した正社員女性の59.3%が「出産後も働き続けたかった」と回答。一方、出産を機に仕事を辞めたいと思っていた専業主婦志向の女性は20.0%にとどまった。

正社員を辞めた後の状況を聞くと、「パート・アルバイト」が半数近い47.0%を占めた。同調査では「企業が柔軟な働き方を認めることで、辞めずに就業継続していた可能性がある」と指摘している。

ワークライフバランスと離職の関係をみると、「子どもがいて正社員として働き続けている女性」のうち、ワークライフバランスがとれていると答えた割合は49.7%。他方、「子どもがいて正社員を辞めた女性」では26.7%と働き続けている女性とは23.0ポイントもの差があり、ワークライフバランスは就業継続に影響することが明らかになった。

またワークライフバランスがとれていないと答えた女性の49.1%が、上司に仕事量を調整して欲しいとの希望を伝えていないことが判明。同調査では「仕事を抱え込み、相談せずに辞めてしまう可能性がある」と懸念している。