JR東日本子会社のJR東日本スタートアップは、駅の空きスペースに設置したロッカー型の什器でスイーツの販売を行う実証実験を新宿駅と品川駅で開始した。

  • ロッカーサイズのキャッシュレス店舗「POP-UP BOX」イメージ

実験では、ポップアップストア向けスペースの貸し借りをオンライン上でできる「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するカウンターワークス社と共同開発したロッカーサイズの什器「POP-UP BOX(ポップアップボックス)」を使用。取扱いアイテムに応じて複数のユニットを組み合わせることで、さまざまなレイアウトを実現できる。

今回、横2.2m、奥行き0.6m、高さ1.8mの「POP-UP BOX」を新宿駅南改札内11・12番線ホーム階段上と、品川駅中央改札内1・2番線ホーム階段上に設置。決済を交通系ICカードとクレジットカードに限定したキャッシュレス店舗として、カップケーキやアイスクリームなどECサイトで人気の商品を販売する。出店者と商品は1週間ごとに入れ替える。「POP-UP BOX」から購入した商品の決済は、「Suica」をはじめとする交通系ICカードかクレジットカードで行う。

多くの人が往来する駅構内は催事などのニーズが高い一方で、出店スペースの確保が課題だった。これに対し、「POP-UP BOX」はデッドスペースを有効利用できる上に事業者の出店コストや手間を抑えることも可能であることから、新たなビジネス機会やフィールド創出に期待を寄せる。今回の実験結果を踏まえ、「POP-UP BOX」の実用化を検討する考えだという。