俳優の木村拓哉が、10月期のTBS日曜劇場(毎週日曜21:00~)で主演を務め、フランス料理の天才シェフを演じることが28日、わかった。相手役は女優の鈴木京香に決定し、木村と組んで世界最高のレストラン作りに挑戦するシェフを演じる。
木村は2017年1月期の日曜劇場『A LIFE~愛しき人~』以来2年ぶりのTBSドラマ出演となる。平成に放送された連続ドラマの全話世帯平均視聴率ベスト10では、上位5位までがすべて木村の主演ドラマ(時代劇を除くゴールデン・プライムタイムの連続ドラマ・関東地区・ビデオリサーチのデータを基にTBSで集計)。これまで多くの職業の人物を演じ、社会現象を巻き起こしてきた木村が、新元号・令和となって最初に挑むドラマでフランス料理のシェフを演じる。
料理に人生をかけ、その天賦の才能でパリに自分の店を持ち、二つ星を獲得。カリスマシェフともてはやされ自信が慢心に変わる一方で、どうしても三つ星に手が届かず、プレッシャーに苦しみ、壁にぶつかる。そんな時、店である重大事件が起こり、店も仲間も全て失ってしまう・・・。どん底まで落ちた彼だったが、ある女性シェフと出会い、もう一度シェフとして生き直そうと決意。世界最高の三つ星レストランを作り上げることを目標に掲げ、最高のスタッフを集めようとするが、かつての仲間に拒絶されたり、新しい才能の持ち主を見つけてもうまくいかなかったり・・・空回りし衝突しながらも、再起することを諦めない。他人に無理難題を突きつけ振り回しつつ自分もそれ以上を目指す、そんな彼の姿を見て、周囲の人々の態度も少しずつ変わっていく。果たして彼は三つ星レストランの称号を得ることが出来るのか? 木村はプロ級の料理の腕前を持つことでも知られる。そのこだわりにも注目だ。
そして、木村が演じるシェフとともに三つ星を目指す女性シェフを演じるのは鈴木京香。木村と鈴木は、2007年放送の日曜劇場『華麗なる一族』以来12年ぶりのタッグとなる。鈴木が演じるフランス料理のシェフは、何度も星に挑戦するも失敗。料理人としての限界を感じ失意の底にいたが、木村演じるシェフと出会い「星を取らせてやる」と言われ、一緒にレストランを立ち上げることに。彼からの無理難題に振り回されながらも、料理人としての彼を尊敬し、また、料理人としての自分自身を見つめ直していく。
本作はフランス・パリの三つ星レストランでの撮影も予定している。三つ星を獲得しているのは、パリでは10店のみ。その希少な店舗で日本のテレビドラマを撮影するのは前例がなく、ミシュランガイドの協力で実現した。
木村は「今回共演してくださる皆さん、スタッフと、全力で作っていこうと思っています。京香さんとの共演はかなり久しぶりになるので、現場でまた一緒に作業させていただく事を、楽しみにしています」とコメント。鈴木も「『華麗なる一族』では、敵対する役柄だったにもかかわらず、現場を力強くけん引していく木村さんに何度も助けてもらいました。今回は同じ夢に向かっていく同士の役です。全力で星を取りにいきたいと思っています! また、凸凹の集まりが最高のチームになっていく過程も、きっと楽しく観ていただけると思います」と意気込む。
そして、プロデュースの伊與田英徳氏は「木村さんとご一緒できることを大変光栄に思います。シェフ役の木村さんが料理を通して、どんな人間ドラマに料理していくのか、今からワクワクしています。木村さんが演じている姿を想像すると、その調理場の熱や、料理の香りが画面を通して伝わってくるような気がします。そして、鈴木京香さんと一緒に繰り広げられる人間模様も楽しみです。三つ星の日曜劇場にご期待いただきたいと思います」と話している。