映画『きみと、波にのれたら』(6月21日公開)の完成披露舞台挨拶が14日に都内で行われ、片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎、湯浅政明監督が登場した。

  • 左から伊藤健太郎、川栄李奈、片寄涼太、松本穂香、湯浅政明監督

同作は湯浅政明監督の最新オリジナルアニメーション映画。消防士の青年・港(片寄)とサーファーの大学生・ひな子(川栄)は小さな港町で出会い、恋に落ちたが、港は海の事故で命を落としてしまう。憔悴するひな子がある日2人の思い出の歌を口ずさむと、水の中に港が現れる。

舞台挨拶では、片寄だけが「車の渋滞により到着していない」と知らされ、観客は騒然。しかし、ヒロイン・ひな子の歌が流れると、ステージ中央の水槽型ビジョンに、作中の港の姿が映し出される。「見えてますよ」と話す港は、観客の様子も次々当て、さらに質問を募ってトークするという某アトラクションのような展開に。「渋滞にはまってるらしいですが、今どこにいるんですか?」という観客の鋭い質問には、「ちょっと僕に聞かれても、(片寄ではなく港なので)わからないなあ」と、とぼけていた。

その後、スチームが発射され、水槽の中からは本物の片寄が登場。実は中に潜んでトークしていた片寄は、改めて舞台挨拶に参加する。湯浅監督は「スチームにびっくりしてしまって、まだ動揺してます。こんな舞台挨拶もあるんだなという風に思いました」と驚いていた。

作品にちなみ、「令和初の夏、波に乗りたいこと」を聞かれた片寄が「やっぱり、この映画を見ないと、みなさん、波には乗れないですよ」と答えると、伊藤がすかさず「どういうことでしょう?」とツッコミ。片寄は「今、うまいこと言った風だったから、それでいいじゃん!」と拗ねつつ、 「絶対この夏を彩る作品になるという思いを込めて」と説明すると、客席から若干の拍手が起こる。

その後、「この映画を見て、本当に波に乗りたいなと思いました。泳げないけどサーフィンやりたいと思わせてくれる」(川栄)、「おいしそうな料理シーンが出てくるので、料理を頑張りたいなって思います」(松本)と続き、最後は伊藤の番に。伊藤は「サーフィンもしたくなりますし、料理もしたくなります。ということは、この映画を観ないと、波に乗れないんじゃないかな」とうまくまとめ、客席からは大拍手。片寄は「俺の時より拍手多いよ!」と訴えていた。