元棋士でタレントの加藤一二三、プロ棋士の藤井聡太七段が28日、千葉・幕張メッセで行われたニコニコ超会議 2019のイベント「超将棋」に出席した。

ニコニコ超会議 2019のイベント「超将棋」に出席した加藤一二三、藤井聡太

ニコニコ超会議 2019のイベント「超将棋」に出席した加藤一二三、藤井聡太

この日は、将棋界の次代を担うエースとして注目されている藤井七段の登場とあって、会場には溢れんばかりの観客が押し寄せた中で加藤との対談が行われた。

藤井七段のプロデビュー戦で相まみえたのが加藤。その時は110手で藤井七段が加藤を破り、公式戦勝利の史上最年少記録を更新して大きな話題を集めた。その時のことを加藤は「彗星の如く藤井さんが登場しまして、藤井さんの登場で一気に盛り上がったと思います」と当時を振り返りつつ、「人間的な魅力が断然あります。私と藤井さんが戦った時、NHKの番組で加藤先生がチーズを食べ始めた時に可愛らしいと仰っていましたが、他の人は言えません。大物ですよ」と笑いを交えながらも藤井七段を絶賛した。

藤井の将棋については「肉を切らせて骨を断つ、という厳しい戦い方をする棋士です。素晴らしく穏やかな藤井さんからどうしてそんな厳しい将棋が出てくるのか不思議なんですけどね」としつつ、「大いに自信を持って戦い抜いてください。期待しています」とエールを送った。

そんな加藤の言葉に「非常にありがたく思いますし、期待に応えられるような活躍ができればと思います。これから自分も上を目指す上で、加藤先生の今日のお話を参考にしたいと思います」と恐縮しきりの藤井七段は、対局中にうな重ばかり頼んでいた現役時代の加藤を見習おうと「僕は対局の時に(うな重を)頼んだことがないので、いつかは頼んでみたいです」とコメントすると会場は大盛り上がり。それを横で聞いていた加藤は「僕はうな重を40年間、昼も夜も食べていました。もう卒業です」と笑いを誘っていた。