Hey! Say! JUMPの中島裕翔が27日、東京グローブ座で行われた舞台『WILD(ワイルド)』の公開ゲネプロに登場し、共演の太田緑ロランス、斉藤直樹とともに取材に応じた。

  • 左から斉藤直樹、中島裕翔、太田緑ロランス

同作は2016年にイギリス・ロンドンで上演された英国気鋭の劇作家マイク・バートレットによる社会派戯曲の日本初演。主人公アンドリューが、モスクワのホテルの一室に身を潜めていると、見知らぬ男と女が訪ねてくる。次第に、アンドリューはこの世界のすべてが不確かであることに気がついていく。アメリカ国家安全保障局(NSA)の元局員エドワード・スノーデンの事件に着想を得て書かれた。

初ストレートプレイ、初主演となった中島は「全部が新鮮です。ジャニーズの舞台はどちらかといえばショーで、映像の仕事の方が経験としては多いですし、役への向き合い方も、さらに詰めていく感じで。もっともっとアドバンスして、ベースが出来上がった上でフリーになる、面白い感覚です」と気持ちを表す。

中島の印象について聞かれた太田は、耳をふさぐ中島を「いいことしか言わないから!」となだめ、「今日、トップアイドルだったんだって思い出しました。稽古を通して役者仲間になっていて。今日、みなさんの(カメラの)シャッター音で『この方は……』」と笑顔に。さらに「一言で、タフ。すごく素直で柔軟でセンスもいいし、演出の小川(絵梨子)さんのおっしゃることを掴むのも早いし、自分に落とすのも早いし、本当に尊敬してます」と宣言通り絶賛した。

太田は"タフ"という点について「たぶん、すごいお忙しいと思うんですけど、疲れを見せない。しかも本当に謙虚でいらっしゃるし、変な先入観もないし、タフガイ」と説明。また斉藤も「最初の印象通りで、さわやかで好青年なんだろうなと思ったら、その通り」と語る。稽古場は和やかで、小川が頼んだハンバーガーを食べながら台本読みを行なったこともあったというが、中島は「『他ではないよ』と言われたので、この瞬間を存分に楽しもうと思いました」と振り返った。

  • ハンバーガーを食べながら台本を読む中島裕翔

Hey! Say! JUMPのメンバーも舞台が続いており、中島は「高木雄也が、(八乙女)光くんとグローブ座でやってて(『薔薇と白鳥』)知ってるから、本番までのカウントダウンをしてくるんですよ。『あと3日じゃん』とか! やめてよそう言うこというの、緊張しているんだから!」と抗議。「むこうだって稽古があって、セリフすごい大変そうなんですよ。でもプレッシャーかけてくるので、どういう方法でプレッシャー返していこうかな」と企む。

また、楽屋のれんについては「加藤シゲアキ先輩に頼みました。シゲくんからも『心を込めて作らせてもらいました』とメールが来て」と、主演映画『ピンクとグレー』の原作者である加藤にお願いしたという。「『俺でいいの!? 他にもいっぱいいろんな役者さんいるじゃん』と言われて、僕は『シゲくんがいい』と言ったら、『わかった、じゃあ、作らせていただきます』と、謙虚な方で。届くのが楽しみです。いろいろメッセージが込められてるみたいなので」とやりとりを明かした。

加藤に舞台のことも相談していたという中島は「シゲくんとの共通の知り合いの、山内圭哉さんにもご相談して、『大丈夫だと思うけど』と、軽く言われて。ぽーんと押されて、一蹴してくれてよかったです」と語る。メンバーの薮宏太からは「差し入れ、何がいい?」と聞かれているが「何も答えてないです。高木くんは薮くんにワインを送ったみたいで。でも僕は集中したいから、お酒とかいらないと思って。違うものにしてもらおうかな? のど飴とか」と思案していた。