JR東日本八王子支社は13日、立川駅で「中央線開業130周年記念キャンペーン」の各種イベントを開催した。2番線ホームにE233系のラッピングトレインを展示し、車内で「中央線歴史写真展」「『中央線が好きだ。』ポスター展」などを行った。

  • 立川駅2番線ホームにE233系のラッピングトレインを展示(写真:マイナビニュース)

    立川駅2番線ホームにE233系のラッピングトレインを展示

中央本線の新宿~立川間は1889(明治22)年4月11日、立川~八王子間は同年8月11日に開業し、今年で130周年を迎える。これを記念した「中央線開業130周年記念キャンペーン」は、4月6日から8月31日まで約5カ月間にわたって開催。4月8日から10両編成のE233系(T24編成)を使用したラッピングトレインが運行開始した。

ラッピングトレインは「中央線=オレンジの電車」のイメージを決定づけた101系の後継として登場し、2010年の引退まで中央快速線を中心に活躍した201系をモチーフとしている。E233系の車体側面にオレンジバーミリオン色のラッピングを施し、車両番号なども国鉄時代からの書体を再現。扉回りやヘッドマークに「中央線開業130周年記念キャンペーン」の記念ロゴマーク(立川駅社員デザイン)を採用した。8月31日までの運行期間中、新たなヘッドマークに変更する予定もあるという。

  • ラッピングトレインの車内で「中央線歴史写真展」。中央本線特急列車の歴代車両や、かつて国分寺駅から運行された「下河原線」の写真も

立川駅2番線ホーム(青梅線ホーム)の展示イベントでは、ラッピングトレインの車内で「中央線歴史写真展」「『中央線が好きだ。』ポスター展」、東京観光情報センター多摩による観光案内も実施。9号車の入場口付近に来場者の長い列ができた。

「中央線歴史写真展」では、明治30年代の中央線の写真(鉄道博物館提供)をはじめ、旧型国電や101系・201系、急行「アルプス」の165系、特急「あずさ」の181系・183系・189系といった歴代車両の写真パネルも展示。かつて国分寺駅から運行された「下河原線」の時刻表やクモハ40形を撮影したものもあった。

特急「スーパーあずさ」で活躍し、昨年引退したE351系、今年3月のダイヤ改正をもって中央本線特急列車(定期列車)での運用を終えたE257系の写真もあり、これらの写真パネルにカメラを向ける来場者も多かった様子だった。

  • 「『中央線が好きだ。』ポスター展」や東京観光情報センター多摩による観光案内も行われた

  • 改札外の自由通路にて、こども駅長制服撮影会や運転士・車掌体験、鉄道グッズ販売が行われた

「『中央線が好きだ。』ポスター展」では、中央線沿線の情報を発信するフリーマガジン「中央線が好きだ。」の歴代ポスターが展示され、バックナンバーも一部配布された。東京観光情報センター多摩(「エキュート立川」3階)による中央線沿線の情報案内、多摩地域の観光スポットやイベント情報の紹介も行われ、来場者に「中央線開業130周年記念キャンペーン」のロゴマークを取り入れた記念品が配布された。

立川駅ではラッピングトレインの展示イベントに加え、改札外の自由通路にて運転士・車掌体験(運転シミュレータや車掌が使用する発車ベルの操作などを体験)、こども駅長制服撮影会、鉄道グッズ販売が行われ、こどもたちを連れた家族などでにぎわっていた様子。なお、開業130周年を記念したイベントは立川駅のほか、新宿~立川間開業時の駅である国分寺駅・武蔵境駅・中野駅でも開催された。八王子駅も8月11日の立川~八王子間開業130周年に合わせ、8月に記念イベントの開催を予定している。

  • E233系のラッピングトレインの外観と、車内で行われた「中央線歴史写真展」「『中央線が好きだ。』ポスター展」の写真パネル