――『ザ・ノンフィクション』で印象に残ってる回はなんですか?

吉田:最近だとやっぱり有村藍里さんが整形を告白した回ですね。妹さんと比べられるって、時にすごく残酷だなと思って、泣いてしまいました。僕は全然苦しくはないですけど、2人組でやっていると比べられることはたくさんあるし、自分に置き換えていろんなことを想像しましたね。

――ごきょうだいはおられるんですか?

吉田:妹がいるんですけど、CAをやっていて、ぶっちゃけ自分の何十倍も稼いでいるんです。自分たちはまだこれから大きくなろうという途中段階なので、家族も心配しますし、祖父母には「妹のほうが立派になって…頑張んなさいよ!」って発破をかけられることがあるので、すごいグッときました。

――佐々木さんはいかがですか?

佐々木:歌舞伎町のホストに密着する回が印象的です。以前、歌舞伎町でぼったくりの店に入ってしまったことがあったんですよ。一緒に行った友達が途中で気づいて、「もうお会計してください!」って言ったら、20分で10万円くらい請求されて。それで警察に行ったんですけど、全然まともに取り合ってくれなくて…それで、歌舞伎町という街がむちゃくちゃ嫌いになったんですよ。もうあんな街で一生飲まないと決意して。でも、その後に『ザ・ノンフィクション』を見たら、悪い人しかいないと思ってたあの街でも、みんな必死で生きてるんだなって思えたんです。

――佐々木さんは青森ご出身ですから、若者が夢を追って東京にやってくる『上京物語』もグッとくるのではないでしょうか?

佐々木:そうですね。でも、青森にいるときは東京って本当に怖くて。スクランブル交差点って本当に存在するのかな?って思ったくらいでした。それでぼったくられたんで最悪ですよ!(笑)

――『ザ・ノンフィクション』という注目される番組でご自身の歌声が流れることになりますし、最近はバラエティでもパロディ的に流れることがありますから、期待は高まりますよね。

佐々木:バラエティで使われるのは、中孝介さんのバージョンが多いので、それが自分たちになったらうれしいなと思いますね。本当に知名度が高い曲で耳に残るので、放送されて「あれ? 誰が歌ってるんだろう?」と思ってもらえたらいいなと思います。

吉田:今回はものすごく良いものができたと思って、レコーディングしたものをずっと毎日聴いてるんですよ。それくらい、良いものができたと思うので、1人でも多くの人にどんな形でもいいので聴いてもらいたいですね。

■“最高傑作”に自信

――人となりも伺っていきたいと思うのですが、お2人はどのように出会われたのですか?

吉田:もともとソロ活動をしていて、あるオーディションの最終選考に残った者同士なんです。

佐々木:最終選考に僕らを含む4人が残って、控室で一緒になったときにみんなで連絡先を交換したんです。

――そのオーディションでお互いの歌声は聴いていたんですか?

吉田:はい、聴いてました。でも、僕が出番直前でイヤホンして、準備に集中してたときに、いきなり「連絡先教えてよ」って言われたんで、「こんな軽いやつ、キツいわ~」って思ったんですが、歌声がすごく印象に残っていたんですね。その後、1年くらいいろんなオーディションを受けたんですけど、全部落ちちゃって、これからどうしよう…というときに思い出して電話したのがきっかけです。

――連絡先を聞いたのは、吉田さんの歌声が良かったと思ってですか?

佐々木:それよりも、僕は青森出身で栃木の大学に行って、そこから東京へボイストレーニングやオーディションに通ってたんですよ。だから、東京に友達が欲しくて(笑)。とにかく音楽仲間を増やしたいと思って、みんなに連絡先を聞いたんです。ライバルとは言え、結構な人数から絞られた4人ですからね。

――最終選考に残った他の2人も、現在音楽活動をされているんですか?

吉田:はい。1人は「コアラモード.」という男女2人組のユニットを組んでいる小幡康裕さんです。

佐々木:もう1人は、メジャーデビューしているシンガーソングライターの山崎あおいさんと「motor pool」というユニットを組んでいる西川真琴さんです。みんな頑張ってるので、僕らも負けてられないなと思いますね。

――「サンサーラ」に起用された今年は、飛躍の年になりそうですね。

佐々木:そうしたいですね。「サンサーラ」が入る次のシングルが夏頃に出るんですけど、これは最高傑作ができたと自信を持ってます。

吉田:メジャーデビューして3年目になるんですけど、「自分たちの音楽を1人でも多くの人に知ってもらいたい!」と、こんなに強く感じたことはないくらい、今年は大事に思っています。

――もうすぐ放送されますが、どんな心境ですか?

吉田:これより良いものは現段階では作れないというくらい最高だと思えるものができたので、楽しみでしかないですね!

佐々木:でも、2年間聴かれてきた宮田悟志さんの「サンサーラ」が変わるというので、そこへの不安はちょっとありますね。皆さんに「なんだこいつら」って思われないようなレコーディングをしたつもりですけど、本音ではそんな気持ちもあります。

■『ザ・ノンフィクション』張江泰之チーフプロデューサーに聞く起用の狙い

僕とスパボとの出会いは、彼らのライブ会場でした。一瞬にして2人の歌う姿、曲に引き込まれ、彼らだったら「サンサーラ」を歌い継いでもらえるのではないかと思い、ライブ終了後、僕の気持ちを伝え、実現することになりました。2人の魅力は、曲だけではなく、今を一生懸命に生きているというところです。そのあたりも踏まえ、“新サンサーラ”を皆さんにお聴きいただけたらと思います。

●The Super Ball
佐々木陽吾(ギター、ボーカル)と吉田理幹(ピアノ、ボーカル)によるデュオ。略称は“スパボ ”。2013年に結成し、都内のライブハウスや路上ライブを中心に活動。16年7月にシングル「トモダチメートル」でメジャーデビュー。以来、数多くの楽曲がテレビアニメ主題歌、連続ドラマ主題歌、番組テーマソングに起用され、2人の奏でるメロディーとハーモニーが大きな注目を集めている。『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)19年4月7日の放送から、エンディングテーマ「サンサーラ」を担当する。