去る3月30日、東京駅丸の内中央広場にて東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアーファイナルイベントが開催され、小池百合子東京都知事、櫻田義孝担当大臣らが出席した。
また、スペシャルアンバサダーとしてTOKIOがフラッグ凱旋を行った他、ゲストとしてリオ五輪主将を務めた吉田沙保里氏も登場し、テコンドーやBMXといった五輪競技を体験。後半にはパラリンピック競技「ボッチャ」の選手が登場し、TOKIOと競技対決を繰り広げた。
五輪フラッグが東京凱旋
本イベントは2016年からの3年間にわたり、都内62区市町村と全国の道府県を巡回してきたオリンピックフラッグ・パラリンピックフラッグの東京への凱旋を祝う趣旨で開催されたもの。オープニングではスペシャルアンバサダーであるTOKIOの4名がツアーフラッグを手に“凱旋”し、小池百合子都知事および櫻田義孝担当大臣へと手渡した。
小池知事は3年間のツアーを振り返り、「この旗が都内全区市町村、46道府県すべてをまわって東京に戻ってきてくれた。私も各地を訪問したが、オリンピック・パラリンピックの機運醸成にフラッグは大きな役割を果たしてくれた」と挨拶。
続いて、櫻田担当大臣が「大会本番に向けて計画を具現化し、テストイベント等を通じて実行検証していく段階にある。政府としてバックアップしていく」とコメントした。
フラッグ凱旋セレモニー後はさまざまな五輪競技の体験を実施。テコンドーでは、TOKIO・城島茂氏や吉田沙保里氏、小池百合子知事も参加し、五輪出場への期待がかかる山田美諭選手・星野佑介選手の強烈な技を体験。
現役時代は“霊長類最強女子”の異名をとった吉田沙保里氏だが、山田選手の蹴りはそんな彼女を数メートル吹き飛ばすほどの威力。これには吉田氏も思わず「すごい! 」と驚嘆し、会場は大いに盛り上がっていた。
さらに、スケートボードからは池田大亮選手、西村碧莉選手、BMXからは中村輪夢選手らトップアスリートが登場。会場に設置されたセクション(障害物)を使ってデモンストレーションを行い、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了した。
イベント後半では、パラリンピック競技である「ボッチャ」のアスリート・廣瀬隆喜選手、中村拓海選手が登場。TOKIOも参加しての競技対決が行われた。
ボッチャはジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青それぞれ6球ずつのボールを投げたり転がしたりしていかに近づけるかを競うスポーツ。シンプルなルールだが奥が深く、今回の競技対決でも何度となくドラマが生まれ、そのたびに会場をどよめかせていた。
イベント終了後には一般参加者も会場で自由に競技を体験。来年に迫った東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、大いに機運の高まった一日となった。