俳優の徳重聡と要潤が、31日に放送されるフジテレビ開局60周年特別企画『報道スクープ映像 昭和・平成の衝撃事件!大追跡SP』(19:00~23:09)で、“ロス疑惑”三浦和義氏逮捕の舞台裏を、実録ドラマで演じる。

  • 徳重聡(左)と要潤=フジテレビ提供

この番組は、フジテレビ報道局が60年にわたり伝えてきたニュースからスクープ映像・ニュースを厳選し、事件のその後や報じられなかった真相を独自取材で追跡していくというもの。この中で、昭和・平成の最大の謎「ロス疑惑」を取り上げる。

2003年に最高裁で無罪が確定した三浦和義氏だったが、その5年後、旅行先のサイパンで突然、米ロサンゼルス市警が逮捕。番組では、ロス疑惑を追い続けた伝説の刑事・元ロス市警のジミー佐古田氏をはじめ、当時の捜査官たちを独自取材し、サイパンでの三浦氏逮捕の緊迫の舞台裏、その真相が明らかになる。

ジミー佐古田氏は「三浦氏は自由の身だったので、いかにアメリカの領土を踏ませるかを考えた。例えばハワイに行かせてみてはどうか。三浦氏にはインタビュー取材があると思わせて。それがダメなら、東京にあるアメリカ大使館に来させることはできないか」と語り、無罪確定後の三浦氏をアメリカで逮捕するため、アメリカ領土にどうしたら足を踏み入れさせることができるか、あらゆる方法を検討していたという。そして三浦氏のブログから、度々サイパンを訪れていることが判明すると、ついに三浦氏がサイパンを訪れる日程を突き止めたのだった。

一方、番組では、サイパンで拘束された三浦氏が、国際電話で連絡を取っていた弘中惇一郎弁護士を取材。弘中氏は、三浦氏がサイパンからロスに移送される前日まで国際電話で話をしていたといい、「ロスに持って行かれるとなった時はちょっと気落ちした雰囲気でしたね。こうなったら、ロスできちんと弁護士をつけて、弁護士とよく相談してがんばればなんとかなると思うよと。またロスでがんばるしかないね、と言う会話でした、最後は」と、三浦氏との最後の会話を明かす。

さらに今回、これまで明らかになっていない捜査資料を独自入手。それはロス市警が撮影していた事件発生直後の現場の写真で、殺害された当時の三浦氏の妻が倒れていた場所には、彼女の持ち物と思われる筆記用具や紙幣が散らばり、さらに銃撃された時に着ていた上着もあった。その袖には血液が付着している。また、彼女が倒れていた場所と、犯行に使われたとみられる車との位置関係を記録した捜査資料も独自入手し、生々しい当時の様子が明らかになる。

こうした独自取材で得た捜査官の証言や極秘の捜査資料をもとに、逮捕までの舞台裏を『疑惑の真相 ロス銃撃事件!刑事たちの戦い』として実録ドラマ化。ジミー佐古田捜査官役を徳重、三浦氏役を要が演じ、サイパンで再び逮捕された真相を明らかにする。

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