お金を貯めるには、「節約=ムダなお金を使わないようにすること」は不可欠です。

ただ、貯めることや節約にこれまで無縁だった人は、何からどうやって始めたらいいのかわからないということもあるのではないでしょうか。せっかく「貯めたい」という意欲がわいたのですから、その気持ちを無駄にしないよう、これからご紹介する方法を試して「貯蓄」に直結させてはいかがでしょうか。

「マイホームを買いたいから貯蓄したい」「結婚資金を貯めたい」

貯蓄の目的は人それぞれですが、いざ「お金をためよう!」と思っても、これまで貯めるために節約することをしてこなかった人は、何から始めたらお金が貯まるのかがわからないもの。そんな人は、とにかく次のことをやってみましょう。少しずつ節約効果があらわれて、お金が貯まり出すはずです。

ご飯を冷凍する

“おうちごはん”を実践するには、ご飯を炊く必要があります。毎日炊くのが面倒なら、3日に1回炊いて1食分ずつを冷凍しましょう。

たとえば、昼食用におにぎり2個(240円)、夕飯用にご飯パック(150円)を1カ月(30日分)買うと1万1700円になります。でも自分でご飯を炊けば、1カ月で約2500円(米5㎏)。9200円の節約になります。

水筒を持ち歩く

会社や外出先で喉が渇くと、何気なくペットボトル飲料を買ってしまうもの。1日1本、150円のペットボトル飲料を買うと、20日で3000円に。お茶やコーヒーを入れた水筒を持ち歩けば、お茶の葉代、コーヒーの粉代だけで済み、かなりの節約になります。

何も買わない“無買デー”をつくる

会社にお弁当と水筒を持参すればランチ代とお茶代が浮きます。寄り道せずにまっすぐ帰宅して、家にある食材で夕飯を自炊すれば夕飯代がかかりません。毎日、続けるのは難しくても週に1回でも、何も買わない、お金を1円も使わない日をつくりましょう。

“無買デー”を増やすほど、貯蓄にまわせるお金が増えます。無買デーはストレスがたまらない頻度で行うのがポイントです。

外食するときはクーポン券を利用する

この日は外食することがわかっている場合は、フラリとお店に入らずに、事前にネットでお店を検索。メニューの価格やお店の雰囲気をチェックすると同時に、クーポン券を発行しているかを確認。同じような価格帯やお店の雰囲気なら、クーポン券ありのお店を選択しましょう。

日用品は1カ月分をまとめて買う

シャンプーがなくなりそう、ティッシュが在庫切れ……そのたびにスーパーやドラッグストアに買いに行くと、そのたびに余計な買い物をすることに。

給料日後に、今月なくなりそうな日用品のリストを作成して、1回でまとめ買いしましょう。ムダな買い物がなくなるだけではなく、買い物に行く手間も省略できます。

食器用洗剤は薄めて使う

洗いものをするとき、油がたくさんついている食器はいきなり洗わずに、スケッパーで油分を落としたり、古布で拭き取ったりしてから洗います。それだけで使用する洗剤の量が違ってきます。

さらに洗剤はスポンジに1~2滴たらして水を含ませて、クシュクシュして使用。1~2滴でも十分泡立ちます。使用する洗剤が少量なら泡切れがよく、すすぎの水も節約できます。

お風呂用スプレー洗剤は直接吹きかけない

お風呂用洗剤は直接浴槽などに吹きかけるよりも、スポンジに含ませてから使用した方が少量で済みます。スプレー式洗剤ではなく、通常のボトル入りのものを使用した方が長もちして、さらに価格もおトクです。

スキンケア化粧品は詰め替え用をチョイス

洗剤はもちろん、シャンプー&コンディショナー、ハンドソープ、ボディソープも詰め替え用が普及しています。さらには化粧水、乳液、スキンオイルなどスキンケアコスメも詰め替え用が多くあります。

一般に容器代がかからない分、詰め替え用の方が値段は安く設定されていますが、内容量が少ない場合もあるので要チェック。100mlや100g単位の単価を計算して、比較してから購入を。

「節約」と聞くと、なんとなく“貧乏くさい”イメージがあるかもしれません。でもそれは間違いです。ムダな出費をしないスマート(=賢い)行動なのです。やっていてストレスや負担にならないことからトライしてみましょう。「〇〇円、お金が浮いた」とゲーム感覚で楽しみながら続けることがコツです。

村越克子

村越克子

フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。