多くのスタートアップ企業が目指しているのが、急成長による一攫千金です。ビジネスモデルが新しくユニークであるほど、一気に多くのユーザーを獲得することができ、巨大な利益につながります。

  • ビジネス用語「ユニコーン」の意味を理解していますか?(写真:マイナビニュース)

    ビジネス用語「ユニコーン」の意味を理解していますか?

今回は、スタートアップ業界を語る上で欠かせない「ユニコーン」という言葉を解説していきましょう

莫大な収益力を持つスタートアップ

ITスタートアップ業界における【Unicorn(ユニコーン)】は、創業10年以内の未上場でありながら、評価額が10億ドル(約1,100億円)を超えている企業のことを指します。評価額とは企業価値を計ったもので、保有している資産や将来的な収益性などから算出されます。

従来は新規株式公開(IPO)が大規模な資金調達の方法として一般的でしたが、最近は投資ファンドやベンチャーキャピタルが巨大化し、大企業もスタートアップへの投資に積極的です。巨額の資金を集めて急成長するスタートアップ企業が増えており、その中でもとりわけ大きな収益力を持つ存在がユニコーンなのです。

配車サービスのUberや世界的な民泊仲介業のAirbnb、ショート動画SNSを運営するTikTokなどが有名なユニコーンです。TwitterやFacebookも上場する前はユニコーンといわれていました。彼らに共通しているのは、これまでに無い極めてユニークなビジネスモデルを展開し、市場を占有していることです。

ユニコーンという呼び名の由来

ユニコーンという呼び名は、2013年にベンチャーキャピタリストのアイリーン・リーによって名づけられました。

そもそもユニコーンとは西欧の伝説に登場する空想の動物で、額に1本の長いツノをもった馬です。このツノはあらゆる病気を治す力を持っているとされ、一攫千金を狙う人々が長年探し求めました。ローマ教皇や各国の王族が高額でそれらしきツノを買ったとも伝えられています。

投資家にとってのユニコーンもまた、幻想のように稀でありながら、巨額の富をもたらしてくれる存在です。スタートアップ企業が大きな成功をおさめるのは、ユニコーンに例えられるほど稀少だともいえます。

世界のユニコーン

ITスタートアップ調査会社のCB Insightsによると、2019年1月時点で全世界に305社のユニコーンがあります。国別に見ると、1位がアメリカの150社となっています。2位にいるのが中国で、決済サービスのアント・フィナンシャルや、AIによるニュース配信プラットフォームの今日頭条など、83社に急増しています。

日本を見ると、AI活用のPreferred Networksの1社しかありません。そこで2018年6月に『未来投資戦略2018』が閣議決定され、「2023年までに20社のユニコーンを創出する」ことが目標として示されました。日本においても、ユニコーンを狙う動きが活発化しているのです。