東京メトロは1日、千代田線北綾瀬駅のホーム10両化工事完成にともない10両編成列車による代々木上原方面の直通運転を開始するとともに、駅隣接のしょうぶ沼公園側に直結する駅出入口を3月16日から営業開始すると発表した。

  • 東京メトロ千代田線北綾瀬駅のホームが延伸され、10両編成列車に対応。しょうぶ沼公園側に直結する駅出入口が新設される

北綾瀬駅は環状7号線の南側に位置する地上駅。1979(昭和54)年の開業以来、3両編成列車による綾瀬駅までの折返し運転が行われ、ホームは短い3両編成列車のみ対応していた。ホーム延伸工事が行われたことで、10両編成列車が北綾瀬駅まで乗入れ可能に。同駅ホームは新デザインとなり、しょうぶ沼公園のしょうぶの葉をモチーフとした柱構造の膜屋根を設置。自然光を取り入れた開放感あふれる空間になるという。

3月16日のダイヤ改正に合わせ、10両編成列車による北綾瀬駅から代々木上原方面の営業運転が開始され、土休日は北綾瀬発の111本中37本、北綾瀬行の114本中40本、平日は北綾瀬発・北綾瀬行ともに124本中51本が10両編成列車での運転となる(他の列車は3両編成で運転)。これにともない、綾瀬駅発着だった一部列車が北綾瀬駅発着に変更される。

北綾瀬駅ではホーム延伸工事に合わせ、駅出入口やバリアフリー設備の新設、駅ビル新築なども進めている。しょうぶ沼公園側に新設された駅出入口は3月16日から営業開始。今後、環状7号線の北側にも駅出入口が新設され、道路をまたぐ連絡通路を設けるとともに、改札を2階に移設するなどして利用者のスムーズな流れを確保し、駅前の歩道等の混雑緩和に努めるという。駅全体のリニューアル完了は2020年12月を予定している。