河出書房新社は2月21日、ファイナンシャル・プランナー・辻本由香氏の著書『がんを生きぬくお金と仕事の相談室』(税込1,620円)を発売した。

  • 『がんを生きぬくお金と仕事の相談室』(税込1620円)

    『がんを生きぬくお金と仕事の相談室』(税込1,620円)

著者の辻本氏は、企業の会計や大手証券会社・都市銀行の営業など、お金に関する仕事に約30年従事してきたファイナンシャル・プランナー。 32歳で父を看取ったあと、自らも43歳で乳がんと診断されたことを機に、 2011年より「備えることの大切さ」を伝える活動を始めた。

同書には、がん患者が直面する経済的不安をどう解消すべきか、さまざまな角度から綴られている。著者の経験をもとに、まわりの患者や家族が何を考え困っていたかについてのアンケートやインタビューのほか、「高額療養費制度」など公的保障の盲点や見落としがちな点についても説明している。

また、緩和ケアの専門医や陽子線クリニックを直接取材した内容、社会問題になっている、将来子どもを持つ可能性を温存すること(妊よう性温存)についても取り上げ、心や体の対処法まで幅広く紹介している。