JR西日本は19日、少子高齢化による労働力人口の減少を踏まえ、駅係員が担っている業務のセルフ化や機械化・集約化を進める方針を明らかにした。今後は駅係員が鉄道利用者と対面で向き合うフロント業務に注力する体制をめざすという。

  • JR西日本が駅のセルフ化や機械化・集約化を進める方針を明らかに

駅係員の業務の中心となる「みどりの窓口」におけるきっぷの発売業務(出札)、きっぷの確認や時刻の案内などの改札業務についてはセルフ化を推進。列車走行位置サービスおよび列車運行情報アプリの機能改善と情報の拡充を行うとともに、公式ツイッターアカウントを3月1日から多言語対応(英語・中国語繁体字・中国語簡体字・韓国語)とする。

きっぷ販売もセルフ化を推進。各種ネット予約サービスやチケットレスサービスの利用拡大を図るほか、「ICOCA」利用エリアも順次拡大し、券売機や「みどりの窓口」に並んできっぷを購入する機会を減らす。

一方、駅係員が担う業務のうち、専門性や反復性の比較的高い業務については、機械への置換えやグループ会社との連携を進める。出札・改札業務についても、遠隔地にいるオペレーターが必要に応じて対応する機械への置換えを進める。