女優の原田知世と俳優の田中圭が、4月スタートの日本テレビ系日曜ドラマ『あなたの番です』でW主演を務めることが27日、分かった。元号をまたいで9月まで2クール(半年)の放送で、秋元康氏が企画・原案を手がける大型ミステリーだ。

  • 原田知世(左)と田中圭

原田と田中が演じるのは、隅田川のほど近くに建つ中級マンションに引っ越してきた新婚夫婦。優しくてしっかり者の姉さん女房・菜奈(原田)と、明るくて天真爛漫な“犬コロ系”夫・翔太(田中)が、幸せいっぱいの生活から一転、住民たちの“殺人ゲーム”に巻き込まれていくことになる。

そのゲームとは、13人の住民がそれぞれ「殺したい人」を書いて、その紙をランダムに引いていく “交換殺人ゲーム”。隣人は殺人犯なのか?いつ自分の番が回って来るのか?という恐怖と、じわじわと広がる疑心暗鬼の中、ミステリー好きの新婚夫婦が、連続殺人の謎に挑む。

原田は「思いもよらない方向へ進んでいくストーリーの中で浮かび上がる人の心の脆さや危うさに底知れぬ怖さを感じました。この物語がどこへ着地するのか、私もまだわかりませんが、田中圭さん、そして、素敵なキャストの皆さんと共に、じっくりと物語を紡いでいきたいと思います」とコメント。

一方の田中は「映像化するのには難しいこともあるとは思いますが、原田さんとガッツリお芝居できる楽しみもありますし、心強さもあります。共演者、スタッフの皆様としっかりと、面白く、見てる方々に興味を持っていただける作品にしたいと。続きが気になる。連ドラの醍醐味を作る挑戦ができることに喜びを感じています」と期待を述べている。

秋元康氏

秋元氏は「面白い推理小説を読んでいると、ページをめくる手が止まらず徹夜してしまうことがよくあります。『この先はどうなんだろう?』と来週が楽しみになる連続ドラマを作りたいと思いました」と狙いを説明。

鈴間広枝プロデューサーは「W主演のお2人は、これ以上ないベストカップルになると確信しています! 心優しくかわいらしい姉さん女房の菜奈には、いつまでも可憐でチャーミングな原田知世さんがピッタリだと思い、民放連ドラへのご出演は難しいかも…と心配しつつも、思い切ってオファーさせていただきました。そして、天真爛漫でちょっとおバカな年下夫・翔太には、『東京タラレバ娘』『獣になれない私たち』など、どんなにクズな役を演じても憎めない絶対的な“愛され力”をお持ちの田中圭さんしかいない!と、ご出演をお願いしました」と起用の経緯を明かし、「お2人に演じていただく新婚夫婦は、衝撃展開の連続となる今作の心のオアシスとなること間違いなしです!」と予告している。

脚本は、『視覚探偵 日暮旅人』『24時間テレビドラマスペシャル「ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語」』などを手がけた福原充則氏。演出は、秋元氏原案の『愛してたって、秘密はある。』や『家売るオンナ』などを担当した佐久間紀佳氏ほか。

なお、日テレで連ドラを2クール放送するのは『静かなるドン』(94年10月期~95年1月期)以来25年ぶり。原田が同局の連ドラに出演するのは、『ストレートニュース』(00年)以来19年ぶりとなる。