今回のテーマは「アプローチ」です。よく恋愛ドラマなどで耳にするフレーズですが、ビジネスシーンでも頻繁に登場します。
そこで本稿では、「アプローチ」の意味とビジネスシーンでの使い方についてご紹介したいと思います。
アプローチの意味
アプローチは、ビジネスシーンも含め、基本的に「近づく」「接近する」「迫る」といった意味で用いられます。
ほかにも、建設分野では「玄関口までの通路や導入路」、ゴルフでは「グリーン近くから寄せるショット(アプローチショット)」、陸上やスキーなどのジャンプ競技では「踏み切るまでの助走」、登山では「ゴールとする山の山域に至るまでの行程」のことを指すなど、アプローチは実にさまざまな場面で使われる言葉です。
ビジネスシーンにおけるアプローチ
ビジネスでは、主に販売・営業・交渉の場面で「アプローチ」という言葉が登場します。例えば、お客様に直接商品を販売したり、取り引き条件に関する交渉を始めたり、契約の話を持ちかけたり、新たな取り引きを申し入れたりなど、先方と話ができる状況にもっていくまでの行程をアプローチと表現します。
誰もが経験したことがあるであろう身近なアプローチ体験といえば、アパレルショップや宝飾店、家電量販店など、販売員から声をかけられることでしょうか。店員さんから声をかけられ、その商品の質や価格はもちろんのこと、店員さんからの説明やアドバイスに納得し購入に至った人も多いと思います。
この「声をかける」という行為がアプローチの始まり、つまり「ファーストアプローチ」です。
最終的に、いかに相手を納得させ購買に繋げられるかがポイントになるわけですが、どんなビジネスにおいても、そのとっかかりとなるアプローチは重要な戦略の一つといえるでしょう。
アプローチの例文と使い方
・先方の社長に直接アプローチして、まずは話を聞いてもらおう。
・相手がどう出るか、アプローチをかけてみましょう。
・アプローチした結果、明日30分だけ時間をいただけました。
・アプローチを試みましたが、全く相手にされませんでした。
・クレームに対するアプローチは慎重にお願いします。
クレーム対応はただでさえ気が重い業務です。「クレーム処理お願い」と言われるよりも、アプローチという言葉を用いて「クレームのアプローチお願い」と頼まれた方が、幾分前向きになれるかもしれませんね。
アプローチは、ビジネスの始まりとなるアクションです。いかに相手と接触する機会をもつか、いかに相手に良い印象を与えることができるかが重要です。
もちろん「接触=成功」というものではありませんが、まずはファーストアプローチを成功させるスキルを身につけたいものですね。