京浜急行電鉄は25日、創立120周年記念事業として沿線地域の活性化につなげることを目的に、町名、地域シンボル、利用者の利便性などを総合的に判断し、2020年3月に4駅の駅名を変更すると発表した。

  • 産業道路駅は「大師橋駅」に駅名変更

駅名変更により、産業道路駅は「大師橋(だいしばし)駅」、花月園前駅は「花月総持寺(かげつそうじじ)駅」、仲木戸駅は「京急東神奈川(けいきゅうひがしかながわ)駅」、新逗子駅は「逗子・葉山(ずし・はやま)駅」に。新しい駅名は、沿線の小中学生を対象に行った「わがまち駅名募集」による意見を参考に、さまざまなことを総合的に勘案し、決定された。

「大師橋駅」(現・産業道路駅)は京急大師線連続立体交差事業における駅の地下化を機に、川崎市と大田区を結ぶ架け橋で地元シンボルのひとつでもある「大師橋」を駅名に選定。新しいまちづくりのさらなる契機とする。

  • 花月園前駅は「花月総持寺駅」に

「花月総持寺駅」(現・花月園前駅)に関して、「花月園」はかつて東洋一の遊園地として、その後は競輪場としてにぎわいを見せたが、2010年に競輪場が閉場し、現在は新たなまちづくりが計画されている。そこで、駅から徒歩7分の場所にあり、曹洞宗大本山として全国に知られている「總持寺」を駅名に入れることで、地域活性化につなげるとのこと。なお、正式表記は「總持寺」だが、駅名は通用字体の「総」を用いる。

  • 仲木戸駅は「京急東神奈川駅」に

「京急東神奈川駅」(現・仲木戸駅)はJR東日本の東神奈川駅と隣接しながら駅名が異なり、乗換え可能な駅として利用者から十分に認知されていないため、「京急」を冠した上で同駅名に。乗り間違いを防ぎつつ、利便性を高めるという。

  • 新逗子駅は「逗子・葉山駅」に

「逗子・葉山駅」(現・新逗子駅)については、ブランド力のある逗子と葉山を合わせた駅名とすることで、三浦半島のさらなるイメージ向上と、定住人口・交流人口増による地域活性化を図る。同駅は羽田空港からの直行する電車の終端駅でもあり、行先として駅名が表示されることで、保養地・景勝地である葉山へのアクセスポイントであることを広く認知してもらう狙いもある。