お正月気分も抜けて、お給料を心待ちにしている人も多いのではないのでしょうか。年末年始でお金を使い過ぎてしまった人もそうでない人も、今年こそは貯蓄を増やしたいと考えるのは当然でしょう。

お金が貯まらない理由はいくつかありますが、そもそもの収入が少ない。家賃や教育費などかかる固定費がかかり過ぎている。気付かないムダ遣いが多い。など人それぞれの事情や理由そして言い訳があるのではないでしょうか。

明かな原因があるのなら、それらを削る努力や収入を増やす方法を考えるのが近道ですが、気がつかないムダがある場合は、お金を使わないようにすることで解決することがあります。

外出が減ると出費も減る!?

寒い日が続くとどうしても外出が億劫になりがちです。事実2月は1年の中でも消費が落ち込む月と言われています。その理由は寒くて外出する機会が減ったり、他の月と比べて1カ月の日数が短いから。実はこの理由は金を浮かせるチャンスになるのです。

  • 無買日活用で出費を減らす(写真:マイナビニュース)

    無買日活用で出費を減らす

寒さや体調不良で外出もままならない時は、無理をしないで家にあるもので済ませる無買日としてみましょう。無買日とは何も買わない日のことで、つまりお金を使わない日を作ることです。いくら節約だからと言って、安いものを求めて買に走ったとしても、お金を出して買うことには変わりません。

ついでにあれもこれもと買ってしまえば、節約どころではなく予算オーバーとなってしまうこともあるでしょう。極論を言えば、お金を使わない=出費ゼロなのでお金が残るという考え方です。

無買日の過ごし方

無買日の過ごし方としては、スーパーの買い物はもちろんのこと、ネットでのお買い物もしません。食事は、冷蔵庫の食材や冷凍食材、乾麺や乾物、缶詰などいつか使おうと思ってストックしておいた食材を使うので、在庫整理にも役立ちます。

ありがちなのが、もったいないと言いながら使わずに賞味期限が過ぎてしまうことです。食べずに捨ててしまうことの方がもったいないですから、食べられるものは期限内に美味しくいただきましょう。

そしてまた、過剰な在庫は冷蔵庫や収納スペースを圧迫し、どこに何がわるかがわからなくなってしまい、結果ダブり買いの原因にもなります。適切な在庫を持ちながら、必要な分を買うようにしましょう。

無買日の注意点

無買日の注意点は、無買日を意識するあまり買い物の時に買い過ぎてしまい、出費が増えすぎてしまうことです。まとめ買いにも近い無買日ですが、まとめ買いとの違いは、まとめ買いは1週間分の食材を買っておいて小分け調理や作り置きおかずを作って1週間過ごし、足り無い食材を適宜買い足すこと。

無買日は、ほぼ毎日お買い物へ行っている人が行かずに、家にあるものでやりくりすることです。

とりあえず材料はあるけれど、何を作っていいのか献立が思い浮かばない時は、レシピサイトやアプリの活用を。使いたい食材から検索をするだけでたくさんのレシピがでてきて便利です。

2月はそもそもの消費が落ちる時期なので、この貯めやすい時期を逃さずにこの1年の貯蓄に弾みをかけましょう。

丸山晴美(まるやま はるみ)

外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している