稲垣吾郎が主演を務める阪本順治監督最新作『半世界』(2月15日公開)のメイキング映像が21日、公開された。また、昨日20日には、阪本監督が講演会を行い、ロケを行った三重県の魅力や制作時のエピソードを語った。

『半世界』

『半世界』ポスタービジュアル

阪本監督の完全オリジナル脚本による同作は、美しい地方都市を舞台に、39歳という人生の折り返し地点を迎えた男性3人が人生半分を振り返る時、家族や友人との絆を通じ、あらためて大切なものに気づかされていく物語。主人公の炭焼き職人・紘を稲垣、故郷に帰還する紘のかつての同級生の瑛介を長谷川博己、紘と瑛介の同級生の光彦を渋川清彦、そして、紘の妻・初乃を池脇千鶴が演じた。

メイキング映像では、稲垣が炭焼きの現場を見学して「すごい。絵みたいですね」と感動する姿や、職人として作業するシーンや同級生3人のシーンの撮影の様子を紹介。稲垣、長谷川、渋川、池脇、阪本監督のコメントも収録され、稲垣は「自分が触れたことのない世界。自分の身の回りにもこういう人はいないので、不思議な経験でしたね」と語っている。

昨日20日には、阪本監督が「地方に新しい暮らしを探しに行こう JOIN 移住・交流&地域おこしフェア」で講演会を実施。「炭焼き職人の森前さんがまず自分たちを受け入れてくれた。そこからすべてが始まり、炭焼き小屋だけでなく、リアス式海岸や山なみなど、映画としての言語がとても潤沢な土地でした」と三重県でのロケを振り返り、地方で映画を撮ることについて「地域振興と映画振興ということがバランスよくいくと良いと思います。地域の方には撮影を通じて映画ってこうやって作っているんだと知っていただいたり、映画に興味を持ってもらい、映画をさらに好きになっていただきたいという側面もあります」と語った。

  • 『半世界』

    講演会を行った阪本順治監督

また、『半世界』のテーマについて「小さな地方のもう一つの市井の人々の世界も大切なんだ、という意味も込めています。“世界”って地球儀を眺めた“世界”もありますが、地元も“世界”だし、自分自身も“世界”。“世界”の“世”というのは時間、“界”が空間という意味合いなんだそうで。“世界”は時間と空間を有したものすべてを指しています。ご自分の家庭も“世界”と捉えていただけたらと思います」と説明。さらに、「この作品は、深刻な話のようですが笑いも含まれてますし、ほろっと泣いていただけるところもあると思うので娯楽として見に来ていただけたらと思います」と呼びかけ、自身の人生について「60を過ぎたときに、今まで修練してきたことを一度おいて、またゼロから学ばなければならないところに我が身を投じることができるか、そこで“違う自分”を見ていたいと思ったんです」と話した。

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