皆さんは、「青天井」という言葉をご存知でしょうか。自ら使ったことはなくても、聞いたことならあるでしょうか。青い天井って、いったいどんな意味なのか。
本稿では、「青天井」の意味と使い方をご紹介します。
青天井の意味
青天井(あおてんじょう)は、快晴の抜けるような「青空」を指す言葉です。
また、「青空を天井に見立てて言う言葉」でもあり、本来、「天井」があると、それよりも上昇したくても遮られてしまうものですが、その天井が、果てしない青空のように際限のない状態にあることを表します。
青天井の使い方
青天井という言葉は、さまざまな業界で使われていますが、共通点は「制限のない」「上限のない」ということです。
ビジネスで青天井といえば、主に金融業界における証券用語として使われます。「取り引きで、相場の上限のないこと」「取り引き相場が、際限なく値上がりを続けること」を青天井といいます。
連日高値を更新し、どこまで上がるのか分からない天井知らずの状態を示します。ちなみに、この状態がさらに続くと「バブル」と表現されることもあります。
ゴルフでは、上級者と初心者の差を調整する「ハンディキャップ」というものがありますが、通常、ハンディキャップには上限が設けられます。
その、ハンディキャップの上限をなしでプレーすることを「青天井」といいます。社内のゴルフコンペに参加した時に、初めて耳にした人もいるかもしれませんね。
麻雀では、「満貫になっても打ち切らずに、正式な点数をどんどん加算していく」ことを「青天井ルール」と表現します。点数の上限がないので、かなりの高得点に達することがほとんどのようです。
青天井の例文
・今日は青天井だから、シーツも全部洗いましょう。
・青天井銘柄をリストアップして。
・特許を取得したA社の株価が青天井となっている。
・クライアントの希望をすべて受け入れていたら、費用は青天井になるぞ。
・このままでは、訴訟費用が青天井となってしまいます。
・このところ、来場者が青天井の勢いだ。
・今日は青天井ルールで行います。
「青天井」状態の銘柄を見つけたら、即買いしたくなるところですが、ぐんぐん上昇を続ける一方で、いつ相場が反転するか分からない状態でもあります。
どんな投資にもリスクは付き物です。青天井だからといって、「必ず儲けが出る」という意味ではないということを覚えておきましょう。