厚生労働省は11月28日、2012年10月末時点で20~29歳だった男女を対象に、結婚や就業の状況などを継続調査する「21世紀成年者縦断調査(第6回)」の結果を発表した。今回は、2012年度の第1回調査から協力が得られた7,816人について集計した。調査対象者の年齢は25~34歳、調査期日は2017年11月1日。

結婚後も働く女性は8割弱

  • この5年間に子供が生まれた同居夫婦(出産前に妻に仕事あり)の第1回の出産後の就業継続意欲別にみた出産後の妻の就業状況【2002年調査・2012年調査】(出典:厚労省Webサイト)

この5年間に子供が生まれた夫婦の妻(出産前に仕事あり)について、出産後の妻の就業状況をみると、「仕事あり」と答えた割合は2017年時点で73.7%となり、10年前(57.0%)から16.7ポイント増加した。

また、この5年間に結婚した女性(結婚前に仕事あり)について、結婚後の就業状況をみると、「仕事あり」との回答は78.5%と10年前(64.2%)より14.3ポイント増加した。

この5年間に子供が生まれた夫婦(出産前に妻に仕事あり)について、育児休業制度の利用にあたっての雰囲気をみると、「利用しやすい雰囲気がある」と答えた女性の方が、「利用しにくい雰囲気がある」と答えた女性より、同一就業を継続している割合(利用しやすい84.1%、利用しにくい64.5%)が高かった。

さらに、この5年間に子供が生まれた夫婦(同)を対象に、妻が出産後も同一就業を継続している割合を調べると、夫の平日の家事・育児時間が「4時間以上」では63.2%、「2時間以上4時間未満」では61.5%、「2時間未満」では58.7%、「家事・育児時間なし」では42.3%と、夫の家事・育児時間が長いほど割合が高いことがわかった。