俳優の岸谷五朗が、有村架純主演のTBS系火曜ドラマ『中学聖日記』(毎週火曜22:00~)で、岡田健史演じる黒岩晶の父・島崎康介を演じることが27日、わかった。

  • 岸谷五朗『中学聖日記』で晶の父に

    晶(岡田健史・右)と13年ぶりの再会を果たす父・康介を演じる岸谷五朗(左)

女性向け漫画雑誌『FEEL YOUNG』(祥伝社)で連載中のかわかみじゅんこ氏による同名漫画が原作。片田舎の中学校を舞台に、自分を大切に想ってくれる年上の婚約者がいながらも、赴任先の学校で出会った不思議な魅力を持つ10歳年下の中学生・黒岩晶(岡田健史)に心惹かれていく女性教師・末永聖(有村)の“禁断の純愛”を、儚くも美しく描く。

来週12月4日放送の第9話から、晶の父・島崎康介役で岸谷が出演することが決定。TBSの連続ドラマ出演は、2013年放送の『ぴんとこな』以来、約5年ぶりとなる。

岸谷が演じる康介は、家具職人で、愛子(夏川結衣)とは晶が5歳のときに離婚。その後、バリ島で暮らしていたが帰国し、とある島で家具を作っていた。晶に対しては離れてから13年の間、会いたいという気持ちは変わらず、愛子に手紙を送り続けていた。そして今回、手紙の内容を頼りに島へやってきた晶と再会する。第5話で晶は、愛子に好きな人ができたため離婚をしたと聞いていたが、実は康介にも事情があったようで・・・。

岸谷は「この作品は神様がやれって言っている出会いだなと思いました」と不思議な縁を告白。また、「職人であること、愛子と別れてしまった理由、そして島の男らしいおおらかで大きい人間であるということ。晶は少し現実逃避をして島にやってくるので“そんなの気にしなくていいよ”と言えるような、久しぶりに会う子どもの背中を押す存在になれば」と語った。実際、撮影の合間も、息子役の岡田と親子のようなやりとりを見せており、岡田自身もリラックスした様子が垣間見えていたという。

■岸谷五朗コメント
19歳から芝居をしていてこんなことって初めてなんですけど、この作品は神様がやれって言っている出会いだなと思いました。
10月にやるはずだった仕事が1月に変更になって、スケジュールが空いたんです。そういうときは脚本を書きにニューヨークへよく行くんですが、9月にすでに行っていて。なので今回初めてバリ島に行って、家具が面白いものが多いので見てたんです。そしたら事務所から「こういう役のお話がきています」と連絡があって。それが「バリ島で家具を作っている男」という康介の役。誰か今の僕を見てるんじゃないかと思いましたね(笑)。1話から作品を見させていただいたらバリの家具が出てきていて、康介の影がずっとあったので運命的だなとも思いました。
けれど、そのときはまだ今回の役を引き受けると返事はしていなくて。それから3、4日後に地元の人しかいないような海の家で食事をしていたら1人だけ日本の方がいて、話してみたら「『中学聖日記』という作品にバリの家具を提供してるんです」って言うんです。これはもう誰か絶対バリに送り込んだなって(笑)。
しかも、康介の元妻役が夏川結衣さんだと聞いてさらに驚きました。夏川さんには僕が企画した『私たちが好きだったこと』(1997年)という映画でヒロインをやってもらったんです。僕と夏川さんが演じる2人のラブストーリーで、その2人の恋がうまくいっていて子どもが生まれていたらちょうど晶くらいの歳なんですよ。そのうえこの作品での夏川さんの役名を聞いたら「愛子」。映画の役と同じ名前(笑)。これはもう勝手に周りから役作りさせてもらっているようなものだと。もちろん今回の夏川さんの役は映画の時とはまったく違うものなんですけど、彼女をイメージした際に僕はすごくやりやすかったんです。きっと神様がやれって言ってるんだなと思って「お引き受けします」とお返事しました。
こんなにも特別な出会いをした役はこれまで芝居をしてきた中でも初めてです。普通、役作りって自分から入っていくもので、今回も本来なら役が決まってバリ島に行くのが普通。でもそれが全部先にできていた(笑)。本当にびっくりしましたが、すごく楽しくやらせていただきました。聖と晶の2人は、ヘビーなシーンもいっぱいあってこれから乗り越えるのも大変だと思いますけど、島のおっさんとしては最高に幸せな時間でした。

■プロデュース・新井順子コメント
物語がどんどん佳境に入り、聖が追い込まれてくるからこそ、カラっと明るく流れを変えてくれそうな方に、康介役をお願いしたいと考えていました。自由に楽しく生きている軽さを表現しつつ、晶を演じる岡田くん自身にも良い意味で“ゆるさ”を与えてくれる方。現場に立つ岸谷さんはまさに康介そのものだと思いました。
9話では、聖と晶が康介に振り回されながら、自由で日常を忘れるようなひとときを過ごします。はたして康介と出会ったことで、2人にどのような変化がおとずれるのか? 息子・晶とのやりとりにもぜひご注目ください。

  • 岸谷五朗『中学聖日記』で晶の父に
  • 岸谷五朗『中学聖日記』で晶の父に
  • 岸谷五朗『中学聖日記』で晶の父に

(C)TBS