俳優の菅田将暉が、来年1月スタートの日本テレビ系新日曜ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』で、初の民放連続ドラマ単独主演を務めることが12日、分かった。朝ドラ『半分、青い。』後初のドラマ出演となる女優の永野芽郁が、ヒロインを演じる。

  • 菅田将暉(左)と永野芽郁

菅田が演じるのは、高校の中でも目立たない美術教師・柊一颯。だが、卒業まで残り10日というタイミングで、永野演じる生徒・茅野さくらを含む29人を集め、突然「今から皆さんは、……僕の人質です」と告げ、数カ月前に自ら命を落とした“ある1人の生徒の死の真相”について授業を行うという衝撃的な学園ミステリーだ。武藤将吾氏の脚本を、小室直子氏、鈴木勇馬氏、水野格氏の演出で描いていく。

今回、菅田は初めて教師役に挑むが、「高校時代、実際に教師を目指していた時期があり、役者になってからも、いつかは演じてみたいと思い描いていたので、今回それがかない、大変うれしいですし、光栄に思っています」とコメント。さらに、「僕が学生だった頃とも生徒同士、生徒と先生の空気感や距離感も変わってきていると思うので、できれば撮影前に高校にも出向き、実際の空気を肌で感じ、現役の先生方の話などを聞いて、リアルな教師像をリサーチし体現していけたらと考えています」と意欲を示す。

その上で、「『今という時代』や『僕らが思っていること』をリアルに表現することで、後の世代の人にとっても、この時代ならではの教師像を映像として残せればと思っています。かなり謎めいた役柄ではありますが、日曜日が楽しみになる時間を作れるように頑張ります」と意気込んだ。

一方の永野は、自身の役柄について「私の『素』の部分とは大きく違い、内向的な性格です」と紹介。「菅田さんが演じられる先生がどんな風になるのか想像もできないので、撮影がとても楽しみです」と期待を語りながら、「若い世代の方には今の自分と重ねながら見れる物語だと思いますし、それ以外の世代の方には、過去を思い返して、自分がなぜこの立場にいるのかなどを考えさせられるような物語だと思います。見る方それぞれに違ったメッセージを届けられるドラマになると思いますので、楽しみにしていてください」と呼びかけた。

福井雄太プロデューサーは「菅田さんとは6年前に出会った日から、『いつか一緒にモノ作りをする』と共に約束をしたことは、自分にとって大切な目標だったので、それが6年越しに実現できる運命に感謝しております」とコメント。永野については「その引力と御本人が持っている世界観に魅了され、誰もが好きになってしまうその人間性から、さくらという人物をどう表現されるか楽しみが尽きません」と話し、「平成最後に最大の『衝撃的』な作品になることは間違いありません。一度見たら気になって仕方のない日曜作品をお送りすることをお約束します」と自信を示している。