10月スタートの民放連続ドラマが概ね折り返し地点を迎えた。ここまでの全話平均視聴率トップは、4話平均で16.6%となっている水谷豊主演の『相棒 season17』(毎週水曜21:00~)、2位は16.4%の『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(毎週木曜21:00~)と初回視聴率に引き続き、テレビ朝日のドラマがトップ2を占めた(視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区 ※以下同)。

2018民放秋ドラマ中間平均視聴率ランキング

  • 対象は10月スタートのプライムタイム(19~23時)に放送されている地上波民放連続ドラマ。11月12日現在の各話番組平均視聴率を元に放送時間を加重平均して算出。『獣になれない私たち』と『中学聖日記』の第4話は、日本シリーズ中継のため放送時間が繰り下がっている。

水谷演じる杉下右京と、反町隆史演じる4代目相棒・冠城亘のコンビが4年目を迎えた人気シリーズの『相棒』。初回17.1%で発進すると、第2話では17.9%に上昇し、その後も15%をキープする好調ぶりだ。

『相棒』水谷豊・反町隆史(左)と『リーガルV』米倉涼子

米倉涼子が“外科医”から“元弁護士”になって活躍する『リーガルV』は15.0%でスタートし、第2話で18.1%と今期ドラマ(GP帯)の最高視聴率をマーク。第4話は、日本シリーズ中継のために1週延期となったが、16.5%と視聴者を離さなかった。

次いで3位は、阿部寛主演のTBS系『下町ロケット』(毎週日曜21:00~)。初回13.9%、第2話12.4%と、大ヒットを記録した2015年版(初回16.1%、最終話22.3%)に比べて低調な出足となったが、第3話で自己最高の14.7%をマークした。終盤にかけて数字が上昇していく作品の多い「日曜劇場」だけに、今後の推移に注目だ。

4位もテレ朝で、こちらも人気シリーズの沢口靖子主演『科捜研の女』(毎週木曜20:00~)がランクイン。5位の織田裕二主演『SUITS/スーツ』(フジテレビ系、毎週月曜21:00~)は14.2%でスタートしてから第4話で8.9%と2ケタを割ったものの、第5話で11.8%に回復し、ここまでの全話平均では2ケタをキープしている。

ドラマの苦戦が続く日本テレビは、新垣結衣主演『獣になれない私たち』(毎週水曜22:00~)、中島健人主演『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』(毎週土曜22:00~)が2ケタ発進となったものの、その後は概ね8%台を推移。賀来賢人主演『今日から俺は!!』(毎週日曜22:30~)が深い時間ながらここまで全話平均9.2%と健闘しているが、ドラマ好調のテレ朝が視聴率レースで猛追しているだけに、今後巻き返しを図りたいところだ。